2012年12月28日

チャッツワース、言葉とメロディの夕べ(2012.12.23)



徳島の夜はアアルトコーヒーに泊めていただきとても快適でした。朝、再び全員で合流、昼過ぎまでの短い時間に徳島散策を決行。まずは美味しいうどんで腹ごしらえ。そして向かうは阿波踊り会館。ここからロープウェイで眉山へ登るのだ。「おれ閉所恐怖症なんで...」と中森さん、「薄着で来たし、おれ別に登りたくないんで...」と渋る庄野さんの尻を叩いて、みんなで登る。しかしロープウェイがガタンと動き出した途端にみんなのテンションは上がりっぱなし。ロープウェイとはそういうものなり。足腰体力を使わずロープウェイで登る登山をこの日“空中散歩”ならぬ“空中登山”と命名した。

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眉山山頂でしばし遠い目をして風景を眺めながら、下山して徳島にひとつだけある中古レコード屋をパトロール。このときばかりはみんな音楽好きの真剣な目になっていました。駆け足ではあったけれども、充実した数時間。東京へ戻る中森さんを見送る。今回中森さんの添乗員として付き合ってくれたアップル&ペアーズの純さんにも大きな感謝を。

そして庄野さんにもさよならと手を振り次の宿り木である加古川へと向かい大鳴門橋をバスで渡る。この橋は去年からずっと僕に新しい歌を書かせるランドマーク。少し眠ろうと思っていたのだけどうごめく雲や光が照り返す水面などを眺めているうちにあっという間に海を渡る。舞子から電車に乗って春以来の加古川へ到着。




チャッツワース、岸本さん夫妻へ「ただいま」と声をかける(いつも加古川を去るときは「いってらっしゃい」と言われるのです)。3週間に渡るイギリス旅行を経て岸本さんたちは若返ったように見える。散々美味しいものを食べて辿りついたお店でまた絶句するほど美味しいご飯を食べさせてもらう幸せよ。

ライブは2階のスペースで。いつもとは少し演奏する場所を変えて。一声歌うだけで「あああ、今日もいい歌が歌えそうだなあ」と思う。チャッツワースはいつもそういう場所。年内最後のソロ弾き語りでのフルタイムライブということでぎりぎりまでセットリストを迷いながら、結局歌うたい歌を全部リストイン。



会場は満員御礼。いつ来てもたくさんのお客さんが来てくれる街。1曲1曲を丁寧に、しかし思いをこめて歌う夜。「言葉とメロディの夕べ」というタイトルを決めたのは僕、だから歌詞を噛み締めるように発語しました。リリースしてから15年が経った『GOMES THE HITMAN on arpeggio』から歌中に“紅茶”が登場する「朝の幸せ」と「レモンひときれ」、そして紅茶の名前を織り込んだ「カフェの厨房から」を。店主岸本さんのはからいで1年の感謝を込めてくじ引き大会も行われました。なんだかほんとに、クリスマスパーティーみたいで楽しかったですね。

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この日も2時間半のたっぷりとした歌とおしゃべりの時間。最後の最後には予定になかった「ハミングバード」も歌ってしまった。また来年もここに戻ってくるのだろうな、ということを思いながら今年最後の旅先での歌唱でした。階下の店舗で物販とサイン会を。たくさんの人たちの思いのこもったアンケートもたくさんの書き込みで真っ黒。本当に心強いサポートをありがとうございました。この日歌った「あさってくらいの未来」は声がどこまでもスーッと飛んでいくような感じがしていたのだけど、岸本さんがデジカメで撮った映像を観て、僕の感覚は正しかったのだなと再確認。この日の模様を。



Posted by monolog at 13:56│Comments(0)TrackBack(0)

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