2013年04月18日

音楽に背中を押されている



昨日のこと、新しいアルバムの最後の曲のミックス確認とあわせてマスタリングの日程調整、皆さんは「まだできないのかよ」と思われるかもしれないが「ああ、終わるとなるとこの1年の日々が愛しい。ずっとレコーディングしていたかった・・・」とすら思う自分がいる。親しい人にはもう新しいレコードの音を聴いてもらっているのだけど、「久しぶりに長い手紙をもらった気がする」とリリカルな感想をくれる人もいれば、全曲解説ばりに曲順を含めて長い文章で僕を客観視させてくれる人もいる。

夕方から吉祥寺で打ち合わせ。去年の秋からやっている“はじめてのソングライティング”というタイトルの作曲セミナー、先月で4回目だったのだけど回を重ねるほどに好評だそうで来月5回目の開催が決定になった。毎回参加者の世代が幅広く上は70代までというのもすごいが、高橋久美子ちゃんとやった前回はチャット モンチーのファンだという中学生がお母さんと一緒に参加していて(緊張しながら久美子ちゃんとおしゃべりしていて)微笑ましたかった。次回は5月23日に。週末か来週には詳細を。ここまで定期的に続くとのらりくらりと蛇行を続けてきたトークにもさすがに体系的なまとまりができてきたので誰にとっても見所があるかと思います。ぜひ一度ご参加ください。

4月は楽しみにしていたレコードがたくさんリリースされて、楽しい。毎日なにかしらの郵便が届く。レコードのシュリンクをすっと開けて(親指の爪ですっと)ビニール盤に跳ね返る光を眺めたり、CDの歌詞カードのクレジットに目を細めたり、ひとりDJよろしく音楽を鳴らす時間は至上の喜びである。小西康陽さんが書いて話題の歌のなかで「普通の人はCDなんてもう買わなくなった」というフレーズを聴きニヤリとして「ああ、おれ普通じゃなくてよかったな。毎日楽しいな」と悦に入る春の終わりである。

Posted by monolog at 09:21│Comments(0)TrackBack(0)

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