2013年04月30日

ゴールデン・ウィークの渋谷の谷



昨日のこと、ゴールデン・ウィークの、3日目?朝からハンドメイドZINE“MONOLOG”の作業。去年からの切れ間ないライブとレコーディングに忙殺されてとても久しぶりのMONOLOGだけど、新しいアルバムについてのことが何万字と書いてあります。執筆陣のもうひとり五十嵐くんも「よくこんだけ書いたよな」というくらい書き連ねている。で、今回はCDRもつく。うまくいけば5月3日の巣巣に間に合うと思います。

ここ最近めっきりiPodとイヤホンで音楽を聴く機会が減ったことに気づいた。車の中ではCDを聴くし、家ではLPかCDをステレオで鳴らすし、さらにはずっとレコーディングだったので外を歩くときくらい街の音を聴いていたかったのかもしれない。できあがったばかりの(生まれて4日目)ニューアルバムをiTunesに取り込みiPhoneに入れて歩きながら聴く。夕方から渋谷へ。まだ外が明るかったので渋谷から電車に乗るのをやめて南青山まで歩く。明治通りを超えて宮益坂を登り、自分の歌を聴きながら青山通りの青山学院側を歩く(びっくりするくらい突然、18歳の頃にマインドトリップ。青学は第二志望の大学、最初に来た東京)。52分ちょっとという時間は結構な長さで目的地についても歌は続き僕は最後の一音までをガードレールに座って聴いた。空気を通じて聴いてきた今までの感じとはまた違う、風景に揺れる音であった。

青山CAYでtico moonとChocolat & Akitoのライブ。“COUPLES”と題されたイベントで野菜たっぷりのディナープレートとワインを飲みながら贅沢な時間。tico moonは相変わらずため息の出るような演奏で、その中でも僕は友加さんが歌う2曲に惹き込まれる。アルバムのなかでも友加さんにハープとともにコーラスをしてもらったのだけど「ハッ!」とするような新鮮な響きがある。影山さんのMCも安定の面白さ(なで肩ゆえ肩掛けバックが落ちないように右肩をあげて歩くと左方向に曲がってしまう、など)。

Chocolat & Akitoは清水ひろたかさんのギターを交えて。まだ寒かった渋谷でのワンマン以来。夫婦漫才のごとく今回も新しいMCネタ(?)が可笑しくて(定番ロッテンハッツ小咄、馬の話、幻の前髪の話など)、ずっとツアーを続けているお二人の毎日の充実ぶりが伺える。腰砕けのMCのあとに真っ直ぐな歌声ふたつが凛と交差する様は本当に素晴らしいし、その清濁併せ呑む言葉にも感動させられる。アンコールで歌われた「ベースボールとエルビス・プレスリー」が時を越えた初々しさだった。

tico moonのおふたりにできあがったばかりの音源を渡し、ショコラさんと片寄さんに挨拶して地上に出る頃はもう夜の10時過ぎだったのだけど、なぜかウキウキと足取りも軽く再びイヤホンを耳に突っ込んで、来た道をまた渋谷まで歩く。吉祥寺についてもまだニューアルバムはまだ鳴り止まず。この1枚で結構遠くまで行けるのだな。


Posted by monolog at 10:14│Comments(0)TrackBack(0)

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