
ダニエル・ラノワがプロデュースしたボブ・ディラン作品は『Oh Mercy』ばかり聴いていたのだけど、ラノワ自伝を読み進めるうちに久しぶりに手を伸ばした『TIME OUT OF MIND』がしびれるほど素晴らしくて「うむう…」と唸って耳を澄ましながら、僕の手は忙しく『新しい青の時代』をCDRにひたすらコピーしているという事務仕事の土曜日。さらにはCDがプレス工場から到着する来週のことを考えてGTHC本部の納戸を断捨離し整理整頓して在庫倉庫をシステマチックに。準備は万端である。
昨日はずっと天気がいい日で(Tシャツで過ごした)、そういう日にうちの猫はいちいち場所を変えながら気持ちの良いスポットを探してひたすら毛繕いをし、そして眠る。その姿を見ている時間はとても幸せで、ふと気づくとリピート再生のディランとラノワのサウンドスケープがたゆたっているのは、素晴らしき週末の至福と言えるかもしれない。昨日からオフィシャルサイト通販での『新しい青の時代』プレオーダー受付が始まりました。Macのメールがピンピンと受信の音を立てて、すでにたくさんの、全国各地からのお申し込みをいただいていて、嬉しい。
今回サイン入りのオプションを設けていないのは見開き紙ジャケ仕様のCDを手にとった皆さんがペリペリとビニールのコーティングを剥がし(表面に貼られているステッカーを丁寧に保管したりして)紙の匂いをかいだ後ジャケットをパッと開いてそのインナーを見て「わあ!」と小さな声をあげて欲しいからです。僕が福田利之さんから届いたイラストを見て「わあ!」となったのと同じように。



