2013年07月25日

“ファン”でいること



このブログを読んでいる皆さんならご存知のように僕はR.E.M.というバンドの熱心なファン、信奉者、コレクターである(このブログにR.E.M.再考というカテゴリーがあります。)。時間があれば自分が持っていないアイテムや音源を探しまわっているわけです(中古レコード屋に行ったときは必ず「R」の棚に一番最初にいきます)。昨日もオークションで落札した20枚近いR.E.M.のCDが入った段ボールが届きました。セットで出品されていたものですがひとつだけ見たこともない特殊パッケージのシングルがあって、それが欲しくて20枚近いセットを買ったわけですが、やっぱりものすごく嬉しかったな。持っていなかったものを手に入れる喜びはいつも変わらない。

その1枚以外は結局重複してしまうのですが、しかし、日本盤だったりフランス盤だったり帯の仕様が違ったりして結局コレクションの棚に収まるものも多く、ああ、いつか僕はR.E.M.博物館を開けるだろうかとビタースイートな溜息をつく。しかしやはり自分の好きなものが集まった一角の前ではこの上なく幸せな気分になれるのですよね。ひとつのモノ(者/物/もの)を愛するということは心にひとつの指針を持つということで、僕は中二の14歳の頃から「R.E.M.ならどうするかな」「マイケル・スタイプならなんて言う?」と思いながら物事を比較してきた気がする。

ひとつ後悔してもしきれないのは大学生の頃に彼らが来日して日本武道館でコンサートをしたとき。僕はその当時リリースされた『Monster』という作品が全然好きになれなくて意固地になって、もっともアグレッシブなライブをしていた彼らのライブに行かなかった。タイムマシンがあったら説教しにいきたい、おまえは馬鹿かと。結局そのせいで僕はR.E.M.との出会いの曲「世界の終わる日」を生で聴くことがかなわなかったのだから(ブッシュ大統領が再選してこの歌は演奏されなくなった)。

ここ数年のライブで僕は終演後に必ずサインして握手をしてお客さんと話をしたりもするようになったのだけど、2005年にR.E.M.の東名阪の来日公演を追いかけたことがそのきっかけとなったことは間違いない。大阪で「Nightswimming」を生で聴いたときに流した涙は忘れられない。僕は名古屋の会場で出待ちをしてR.E.M.の3人にサインをもらって、ボーカルのマイケル・スタイプとは写真まで撮ったのでした(それがTwitterの僕のプロフィール画像です)。サインペンを持ってツアーバスから出てきた彼らがとても身近に感じた瞬間でした。マイケルの青い瞳の色まで憶えている。心がぱっと晴れるような。

春からの『新しい青の時代』のツアーでもたくさんのサインと握手をして、時間があればお客さんと話をしている。「久しぶりのライブでした」と旧友のように微笑む人もいれば、緊張して震えながら一生懸命かたことの言葉を紡ぐ人もいるし、いつもどこまでもライブに足を運んでくれる旧知の顔もいる。家族を連れてライブに久しぶりに来た、と言いかけて泣き出す人もいたし、天国にいるお母さんのぶんのサインを、と2枚CDを差し出す人もいれば「日向の猫」を聴いて思い出したお祖母ちゃんの話で涙ぐむ人もいる。無骨に力強い握手だけの男子もたくさんいるし、最後まで残って時間と空間をいっぱい吸い込んで帰る人もいる。そういうのはちょっと、と列を横目に帰路に急ぐ人たちがいることも僕は知っている。

で、僕はいちいち毎晩その風景を愛しい想いで眺めて楽しんでいるのです。もしかしたら昔のそっけない態度に今でも印象悪く感じている方がいるかもしれないがそれはほんと申し訳ない。ここ数年はいつもこれが最初で最後と思いながら、心を震わせてながら旅をしています。ここ2ヶ月はCDが全国のレコードショップで買いやすくなったからこそライブでしか伝えられないことを再認識して、生演奏がどんどん楽しくなってきてるんです。今週末は愛知県へ行きます。ファンの皆さん、初めて会う新しい皆さんもぜひライブ会場へ生の歌を聴きにきてください。

話は戻って、そのR.E.M.は2011年9月に突如解散することになるのだけど、その最後のオリジナルアルバム『Collapse Into Now』のラストを飾ることになるのは「Blue」という歌だった。今月リリースされた僕のアルバムの背表紙にも「blue」と書いてある。こんな符号の一致、これが偶然なのか必然なのかを考えたらワクワクしてくるな。僕はこれからも、苦行にも似たR.E.M.のものならなんでもコレクションするという行為を喜んで続けてゆくのだろう。なぜなら、僕はいつまでもR.E.M.の大ファンだからだ。




tojiki

夜の科学 in 名古屋〜brand new blue
7月27日(土)@愛知 名古屋陶磁器会館

14時開場/14:30時開演
料金:3,000円
*会場での飲料提供がございませんので暑さ対策などご自身でしっかりと!
お昼のライブになります。ぜひご家族子供連れの方も(未就学児無料)。
オフィシャルサイトRESERVEにて予約受付中

名古屋陶磁器会館 201号室
〒461-0025 名古屋市東区徳川1-10-3



mado“夜の科学 in 岡崎〜brand new blue”
7月28日(日)愛知 岡崎 mado cafe

開場18:00/開演18:30/前売3500円(1ドリンク代別途)
*入場予約はオフィシャルサイトRESERVEにて受付中

mado cafe
愛知県岡崎市井内町字下堤43-1
TEL:0564-47-8051


Posted by monolog at 10:14│Comments(0)TrackBack(0)

この記事へのトラックバックURL