2013年10月07日

代官山蔦屋モーニングライブ/長い長い土曜日

先週の土曜日のこと。代官山蔦屋書店音楽フロアでのフリーイベントが決まったのが8月の終わり、記憶に刻まれた灼熱の屋外イベントのあとでした。こうやって季節は巡っていきます。この日はモーニングライブと銘打たれ朝10時半からのイベント。当初そんな早朝に果たしてお客さんが来るのかと心配されつつ始まったイベントとのことでしたが毎回たくさんのお客さんが集まるらしい。しかし当日は朝から雨足も強く、なんとなく不安を抱えつつ朝6時起き(のども起きないといけないので)9時過ぎにお店に入り準備をして、豪奢なラウンジで深いソファに沈みアイスコーヒーをいただきながらスタートを待つ。

満を持して10時半にスタート。ふたをあけたら大盛況のフロア、とても嬉しかったです。

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いつものように「どこへ向かうか」で始まったライブ、雨降りのなかで来てもらった皆さんのために演奏する予定のなかった新しい曲「太陽と満月」を。これは「太陽も満月も今は見えない(明日になれば)」というテーマの詩だったのでガラス窓に雨粒のしたたるこの日の天気に相応しかった。9月にリリースになったコンピ盤『猫と音楽の蜜月』に収録された「夢のなかの音楽」も演奏、発売から3ヶ月経った『新しい青の時代』をすでに持っている人が多くて猫コンピのほうが飛ぶように売れるという皮肉な(嬉しいですけどね)事態になりつつ、親子連れや友だちと誘い合わせて来てくれたであろうお客さんたちは最後まで聴き入ってくれました。

レコード会社に所属せずインディペンデントなリリースをするようになってからはTSUTAYAに自分のCDが置かれる機会はなくCDレンタルもしない自分にとってはTSUTAYAの音楽コーナーは縁遠いものとなっていましたがこの代官山蔦屋書店ができてからはたびたび立ち寄って知識的欲求を刺激してもらっていたので今回このようなタイミングでCDを大展開していただいたりイベントをやらせてもらったことがとても嬉しかったです。サインをしているときにお客さんが「山田さんづてで知った保坂和志の『もうひとつの季節』読みました」と話しかけてくれたり「自分が知っているTSUTAYAとは全然違う蔦屋だった」というつぶやきも。終演後もしばらくは3つある建物をぶらぶら散策していたのだけどイベントを観にきたと思しきお客さんたちも同じように本を手にとっている姿を見かけて、有意義な朝だったな、と再確認しました。

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この日は代官山蔦屋書店のあとおしゃれなカフェでロコモコ丼を食べたり、近く開催されていた「クリエイターが作る小さな本」展というのを見にいったり、渋谷へ行ってレコード屋回りをしたり。夜のラジオの生放送までの時間に広尾で髪を切って、赤坂でのラジオ生放送のあとは吉祥寺に戻ってカフェ長男堂で店番をしているイノトモちゃんを冷やかしにいったりサイマル放送で自分の出ている「ようこそ!夢街名曲堂へ」を聴いたり、とにかく長い長い土曜日でした。



Posted by monolog at 11:26│Comments(0)TrackBack(0)

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