2013年10月15日

“brand new blue” tour 2013(DAY21:10月12日 長野 松本 豆とコーヒーLaura)



新しい青の旅は信州長野へ。10月なのに汗ばむような東京を発ち、中央高速道路を走ると徐々にすっと涼しい風を感じるようになってゆく。昼は半袖、夜はコートを着ていると聞いていた信州の気候、「これはちょっと大げさかな」と思いつつもパッキングした冬服に後に救われることになりました。松本、豆とコーヒーLauraは去年の5月以来2度目のライブ。去年も確か同じような、夏でも冬でもない格好をしていた気がします。

長野は海がなくて山、山、山、の風景。それが市街地に近づくにつれて山、田、山、田、町、田、田、町、街と移り変わっていく。朝の10時過ぎに出発して松本に到着したのが15時。お城では松本そば祭りが開催されていて街は観光客で賑わっていました。Lauraでまず美味しいコーヒーを淹れてもらってひと休み。ひっきりなしに豆を買いにくるお客さん、地域に愛されているお店なのだなーと改めて感じる。この日もステージは蒸気機関車のような焙煎機の横。東京から持ってきた福田利之さんの原画も並べて。



会場準備を終えて開演までの時間に街歩き。何もはおらずTシャツで出かけてしまい後悔しつつ、結局足が向かうのはレコード屋さん。「ほんやらどお」という中古盤屋でしばし時間を費やす。17時スタートという早い時間設定のライブでしたが、街はだんだん夕暮れてゆき山の稜線が不明瞭になっていくのをしみじみと眺めていました。伝え聞いていたようにどんどん肌寒くなっていき、冬生まれの僕にはわくわくするような高揚感がありました。

Lauraはカウンターとテーブルいくつかのとても小さなお店、焙煎豆を買いにくる地元の方と常連さんと喫茶目的の観光客。この日のライブもささやかな音楽会という感じのとても親密な空間になりました。コーヒーが香るなかで深呼吸して歌を吐き出すような。「どこへ向かうか」はエンジンをキックスタートさせて、いつもの曲順でも違う音の響き。

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この日はほんのちょっとだけギターとボーカルの音量をサポートしただけのとてもシンプルな音響環境だったのだけど3方向の白い壁に音が響きあってとてもバランスのいいサウンドになった。とてもリラックスして気持よく(家で歌うような感覚で)丁寧な歌が歌えました。お客さんにコーラスしてもらった「やまびこの詩」も「日向の猫」も声の混ざり具合が絶妙で感動した。ライブ後の「また松本でやってください」「次こそ長野市内に来てください」「明日も楽しみにしています」と言葉を交わしながら、すべて終演したのは夜の8時前でした。もう一杯美味しいコーヒーをいただき、鶏南蛮そばで夕飯。そして…ここから長い夜が始まった。

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毎週末のように旅をしているとホテルの確保がおざなりになってきて、旅の前日とか、ひどいときは当日iPadから予約をしたりするようになって久しいのですが、この日は松本市内、その付近でまったく宿が取れず(上田に乗り込もうかと思ったが上田もなしのつぶて)。困っていたら東京の知人がTwitterでDMしてくれて超穴場がある、と。で、向かった先は健康ランド的な24時間稼働の巨大な施設で(穴場なので名前は伏せておく)いくつあるのかよというほどのお風呂で身体は温まったが闇の中で無数のいびきと歯ぎしりが蠢く仮眠室で恐々と朝を迎えたのだった…。次の日、久美子ちゃんに愚痴を言うと「上田に白井さんの叔父さん家で寝れたのに!」とのことだった。宿の確保は大切と肝に銘じつつ、とにかく長く楽しい長野旅の初日でした。

Posted by monolog at 11:22│Comments(0)TrackBack(0)

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