2013年11月06日

“brand new blue” tour 2013(DAY26:11月1日 大阪 グルッグ)



金曜日からのちょっと長い旅を振り返ってみたいと思います。もともとは四国ふたつのライブが決まっていた週末だったのだけど急遽大阪グルッグでのアニバーサリーイベントが決定。なので東京を発って大阪から始まる旅。軽自動車を借りて複雑な高速道路をめぐって辿り着いたのはジャンクションが交差する大阪港。入り時間まで少し余裕があったので、せっかくだからと海遊館に立ち寄ってみましたが、ここは世界最大級の水族館なので1時間では全然見きれないアンダーウォーターワールドでした。ライブの前にペンギンやイルカ、ジンベイザメにイワシにクラゲにマンボウ、果てはアシカ、オットセイ、カピバラさんまで見たらテンションが上がらないわけがない。そしてさらには大阪港の夕焼けの素晴らしさよ。この場所は水平線に沈む太陽を見ることができる数少ないスポットらしいのです。天気にも恵まれて奇跡のような風景を目撃、この旅が格別のものになる予感がすでにしていました。



天保山グルッグはレトロな雑居ビルの2階にあるギャラリーを兼ねた雑貨屋さん。10月にオープンから1周年を経て、壁を塗りかえたり少し内装をリニューアルされたそうで、真っ白なウォールと味のあるテーブル。今年「ねこ写」「ネコテン」と猫グッズやCDの販売でお世話になっていたスペースに来ることができてよかった。大阪滞在中のカポウさんもたくさんの荷物を引きずって会場に到着。PA機材はすべて東京から手配したものをセルフオペレーションで。もうお手の物になってきた。カポウさんのノコギリ(ミュージカル・ソウ)は生音でも高らかな響き(「ここで録音したい!」というくらいの)。



本番開始までの控室はグルッグに隣接する食堂、なんとここが外も中もものすごい猫屋敷で大の猫好きの僕とカポウさんはライブを前にしてキャーキャーにゃーにゃーと興奮。僕は魚と猫に刺激されて朝早起きで疲れているはずなのにものすごく元気に。これでいい演奏ができないわけがない。時間になって開演、急な開催だったのに店内はお客さんでいっぱい。何をしゃべっても大ウケするとてもナニワ的な雰囲気でライブはグルーヴしていきました。まず僕がひとりで「どこへ向かうか」から3曲を演奏、4曲目の「予感」からカポウさんにも参加してもらいました。「予感」では今回初めてコーラスを添えてもらったんだけど、その響きがとてもよかった。
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「やまびこの詩」の輪唱はこぶしを回すおじさんコーラス隊のスパイスもあって今までにない賑やかさ。高野寛さんの大ファンのカポウさんと札幌以来の「確かな光」、そしてR.E.M.「Man on the Moon」のカバーが実現。実は僕が10数年昔にネットでよくアクセスしていたアンディ・カウフマン(「Man on the Moon」に登場する米コメディアン)の日本語のファンページを作ったのがカポウさんだった、という時を越えた驚愕の偶然をきっかけにいつか一緒にやろうと言っていた歌でした。繰り返される「Yeah Yeah Yeah Yeah」というフレーズを会場の皆さんと。そしてカポウさんの曲もセッションしてあっという間のステージでした。サイン入りカードが当たる抽選会などグルッグさんもいろいろな演出を考えてくださって、そこに飾られた写真も相俟って手作りの音楽会という風情で、僕はその感覚をとても美しいと思いました。

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楽しい夜はふけて、カポウさんは引き続き大阪での連日のライブへ、グルッグさんは翌日からの写真展、そして僕は四国への旅とそれぞれの明日に向かっていきました。たった1週間前の開催決定にも関わらず週末の夜にたくさん集まっていただいたお客さんとグルッグを愛するスタッフ皆さんに心から感謝を。奈良から車を飛ばして来てくれた宮川さんとスタッフ陣の笑顔も心強かったな。あと、僕を盛り上げてくれた魚と夕陽と猫たちにもありがとう。

Posted by monolog at 13:34│Comments(0)TrackBack(0)

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