2013年11月06日

“brand new blue” tour 2013(DAY27:11月2日 徳島アアルトコーヒー)



旅2日目、大阪で目覚めてお昼のうちに靭公園の友人の仕事場へ遊びにいきました。この界隈はカフェやおしゃれな雑貨屋さんが多い。彼が入居するレトロビルの文化祭ということでものつくりの人たちが大集合。コーヒー屋さんやパン屋さんなどもお店を開いて賑やか。友人の活版印刷ワークショップに参加、世界に一枚しかないカードを作りました。これは12月の夜の科学43でのプレゼントにしたいと思います。本当はスタンダードブックストアも覗きたかったのだけど断念。神戸経由で大鳴門橋を渡り四国へ。

借りた車のなかに中森明菜ベストというCDがあったのでそれを聴きながら、連休の渋滞を抜ける。小さな頃に聴いた歌はどれだけ時間が経っても覚えているものだな。橋を渡るときにはカーステレオはオフにして窓を開けて風の音を聴いていました。「月あかりのナイトスイミング」を書かせた風景を思い出しながら。海を見ると心にも波が寄せるような感覚。1時間かけて淡路島を通り過ぎてようやく徳島へ。国道沿いの大きな中古CD屋で旅のBGMを見繕う。ジェームズ・イハのデビュー作とマシュー・スウィート率いるTHE THORNS、この2枚は数日の旅のお供になりました。



アアルトコーヒーに「ただいまー」と到着。どこか親戚の家に来たような感覚。お店では馬場わかなさんの写真展、あんざい果樹園の林檎と梨、ダンラナチュールなっちゃんのお菓子と新しい本、そして福田利之さん、僕がもってきた2つの原画と庄野さん所有のとあわせて3つの原画展。豆を買いにくるお客さんがひっきりなしに。この日はももクロの徳島ライブだったらしくアアルトに立ち寄る遠征客も多かったよう。珈琲豆と焙煎機のそばにうもれるようにステージを準備したら、庄野さんが美味しい徳島ラーメンのお店に連れていってくれた(去年僕がウクレレワークショップをやっているあいだにヒックスヴィル中森さんが食べにいったお店だ)。お店に戻るととっぷりと日が暮れていました。

緊張感がない、という意味ではなくてポジティブな意味でこの日の演奏は変な力みとか気負いがなく自分の部屋で歌っているような本当にリラックスした感じのライブになった。もとよりアアルトコーヒーは小さなお店なのでとても親密でささやかな音楽会といったムードになるのだが、旅2日目のこの日は特にそんなふうだった。庄野さんの事前のリクエストで用意していった「サテライト」そして同じアルバムから「星に輪ゴムを」を久しぶりに。庄野さんとはよくブルース・スプリングスティーンの話をするので(「山田さん、次のアルバムは『ネブラスカ』みたいな感じでどうですか?」とか)ボスの「I'm Going Down」を。みんなで「ダーンダーンダーン」と合唱。知らない曲でも楽しめるのだなと大阪と徳島のやりとりで実感。







楽しい時間が終わって、徳島ではおなじみのYRGカフェで打ち上げ。庄野さんとたくさん話しこむ。庄野さんはブログに「山田稔明とわたくし」という日記のなかで、Twitterがきっかけで繋がって僕が徳島まで庄野さんに会いにいったことでいろんなことが始まった、と書いてくれていたが、それはそのまま同じことを僕も思っていることでもある。この日は庄野さんの家の“旅人の間”に泊めてもらうことになって、大阪でいただいたアルコール度56%の絶品格別なウィスキーに舌鼓、お互い沈没するまでグラスを傾けました。

Posted by monolog at 14:21│Comments(0)TrackBack(0)

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