2013年11月14日

うたかたの日々



気になって「うたかた=泡沫」をあらためて辞書で引いてみると「水面に浮かぶ泡」「はかなく消えやすいもののたとえ」とあった。ボリス・ヴィアンが「うたかたの日々」というタイトルを付け、コピーライトをとった時点でそれは普遍的な作品に(昔は「日々の泡」という邦題で呼んでいたような気がします)。毎日変わらない暮らしを送っているような気がしてもまったく同じ24時間はやはり一日たりともなく、日々ははじけて消える泡のようなものだ、本当に。ミシェル・ゴンドリーが監督した「ムード・インディゴ - うたかたの日々」をディレクターズカット版で観た。映像作家の執念を見せつけられた、色鮮やかなめくるめく130分でした。

映画のあと偶然連絡の取れた友人と渋谷で待ち合わせて久しぶりにお茶、レコードショップ巡りをするが新しいのも古いのも面白くて、やっぱりレコードハンティングは楽しい。マシュー・スウィートとスザンナ・ホフスのカバー集第3弾はR.E.M.の「Sitting Still」という「そんなの買うでしょ」というにくい選曲がオープニングトラック。トム・ペティ、スミス、XTC、エコバニという食指が動くラインナップ、『Under the Covers vol. 3』。チップマンクスのクリスマス・アルバムと一緒に購入。そこから中目黒に移動して同世代女子と作戦会議的な飲み会。夜になるとすっかり冬の東京、泡のような日々。

Posted by monolog at 09:05│Comments(0)TrackBack(0)

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