2014年01月29日

アメリカの夢



ピート・シーガーが94歳で亡くなった。初めて彼の音楽に触れたのは中学生のときでした。ピーター・ポール&マリーのベスト盤CD(「Puff the Magic Dragon」は後に僕に「hanalee」を書かせました)に収録されていた「花はどこへ行った?」「ハンマーを持ったら」を洋楽を熱心に聴きはじめた思春期の僕は辞書を片手に一生懸命歌詞を口ずさんだものです。「花はどこへ行ったのだろう?」という問いが最後には戦争の悲惨さを訴える反戦のメッセージに移り変わっていき、それは僕にとっての市井の民の歌世界への新しい窓でした。静かなる戦いの歌「勝利を我らに」やザ・バーズが歌った「Turn Turn Turn」など音楽好きには耳慣れたメロディがいくつも。つい最近ブルース・スプリングスティーンがピート・シーガーの楽曲をライブで演奏する『Seeger Session』、それのライブ盤である『Live in Dublin』を観たばかりだったのでしみじみと偉人の業績に感謝しながら、ブルース・スプリングスティーンのニューアルバムに耳を傾けながら、憧れ続ける“アメリカの夢”について物思いにふける午後です。どこまで行っても行き止まりのようなこの世界に放たれたニューアルバムの最後の歌が「Dream Baby Dream」という希望の歌だったことに感動しました。



Posted by monolog at 13:56│Comments(0)TrackBack(0)

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