2014年02月12日

Bitter Sweet Valentine(2014年2月11日 中目黒トラベラーズファクトリー)



昨日のこと、中目黒トラベラーズファクトリーで徳永憲くんとライブ。2009年大阪以来の共演となりました。二部制のライブなのでお昼の12時に入ってセッション曲の練習をしたり、桑原奈津子さんはお菓子の準備、コーヒー担当のイラストレーター福田利之さんはステージ背景に可愛い絵をササッと描いてくれました。開場へ向けてバタバタと準備、第一部はホストである僕からのステージとなりました。“retrospective15+5”のテーマに沿って自分の楽曲アーカイブスのなかから“ラブソング”集を作るというコンセプトで。初めて日本語で書いた「プロポーズ大作戦」という曲は紛うことなきラブソング、結婚式でよく歌う「僕らの暮らし」と、どちらの曲のなかにも「家を建てる」という歌詞が出てきて興味深かった。前日にラジオを聴いていたらPerfumeの「チョコレイト・ディスコ」に続いて流れたニュー・オーダーの「Regret」がとても懐かしく、調べてみると僕がバンドを作った1993年リリースの曲だった。ちょこーレートを渡しても後悔しない!という物語。

2014年2月11日@中目黒トラベラーズファクトリー
“Bitter Sweet Valentine” 第一部


1.プロポーズ大作戦
2.僕らの暮らし
3.北風オーケストラ
4.clementine
5.my valentine
6.Regret(New Order カバー)
7.With or Without You(U2 カバー)〜ONE
8.あさってくらいの未来

セッション
9.Wichita Lineman(Jimmy Webb カバー)
10.Way Away(Toad the Wet Sprocket カバー)

EN
11.光の葡萄

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徳永くんのステージは彼独特の乾いたユーモアで個人的にはとても刺激的なものでした。セッションでなにかカバーを、というやりとりの中で彼は「R.E.M.もカバーしているジミー・ウェッブの『ウィチタ・ラインマン』を」と。そして僕は彼との交流のなかで重要なアーティストであるToad the Wet Sprocketの1枚目1曲目「Way Away」を提案。なんと「ウィチタ・ラインマン」はR.E.M.のシングル「Bittersweet Me」のカップリング曲(R.E.M.バージョン)。偶然にもこの日のイベントタイトルは“Bitter Sweet Valentine”であった。

第二部は徳永くんが専攻。セットリストを変えてのステージ、新しい曲も披露していて僕は耳をそばだてて言葉を聴いていました。僕は「coffee」という小さな家のささやかな暮らしを愛でる歌でスタート。福田さんが淹れるコーヒーの香りを嗅ぎながら。モラトリアムのラブソングとも呼べる「週末の太陽」を久しぶりに。15年前、まだヘビースモーカーだった頃の「煙草」が小道具として出てくる歌(煙草を小道具に使うのはサリンジャーの本から学んだテクニック)。第一部とはまったく異なるセットリスト、カバーはクラウデッド・ハウスの「Better Be Home Soon」、1988年リリースの大好きな曲です。「me-light」は何年も前に結婚式で歌うために作った未発表曲。最後の最後は春を待ち望んで「tsubomi」を。


2014年2月11日@中目黒トラベラーズファクトリー
“Bitter Sweet Valentine” 第二部


1.coffee
2.週末の太陽
3.春のスケッチ
4.me-light
5.sweet home comfort
6.Better Be Home Soon(Crowded House カバー)
7.月あかりのナイトスイミング
8.日向の猫

セッション
9.Wichita Lineman(Jimmy Webb カバー)
10.Way Away(Toad the Wet Sprocket カバー)

EN
11.tsubomi


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徳永くんの大ファンである桑原奈津子さんの願い叶って実現したこの日の共演、なにかを“好き”であることの力はすごいなあと楽しい打ち上げを過ごしながら、2月というバレンタインデーを含む季節とは「愛」を考える時間なのかもしれないと考えました。僕も徳永くんと「最近なんかいい音楽ある?」とか言って情報交換をして、お互いどれだけ音楽好きなのかと改めて思ったし、カバーをたくさん含んだこの日のセットリストは様々な意味での“LOVE”を詰め込んだ良いイベントだったと実感しています。桑原さん、盛り上げてくれた福田さん、徳永くんとベースの吉川さん、チーム・トラベラーズとミルブックスと心強いスタッフ、雪と寒さのなかでもひとりのキャンセルもなくご来場いただいたお客さん皆さん、そして僕を音楽家たらしめてくれる音楽に感謝と“愛”を。

Posted by monolog at 11:09│Comments(1)TrackBack(0)

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この記事へのコメント
山田さんの歌声と演奏が一語一音とてもきれいに響いていました。
あたたかでうつくしくてしあわせな時間でした。
Posted by nekoyanagi at 2014年02月12日 16:47