2014年03月08日

ネブラスカ、アメリカの光と影



昨日のこと、アレクサンダー・ペイン監督最新作「ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅」を観にいった。去年から楽しみにしていた映画。全編モノクロの抑えたテンションがアメリカの何もない田舎町の空虚さを鮮明に浮かび上がらせていた。僕は一人っ子なので親と対峙する映画を見るときにある種特別な感情を抱くことが多いが、この映画も言葉ではうまく言えないもやもやした気持ちを思い出させてくれた。副題には「ふたつの心」とあるが母と兄ふくむ4人の家族の心が動いた映画だと感じました。

「ネブラスカ」と言えばブルース・スプリングスティーンの1982年発表のアルバムである。アメリカのど真ん中にあって「何もない街」と揶揄される街で起こった連続殺人事件を歌った「ネブラスカ」、あるいは「アトランティック・・シティ」や「ジョニー99」「ハイウェイ・パトロールマン」といった同作のなかの哀しくも優しい荒涼とした雰囲気がずっと耳の奥で鳴っているような物語でした。村上春樹はブルース・スプリングスティーンが描くアメリカの影の描写にトルーマン・カポーティのリアリズムとを比較したが、この映画にもそれと共通する通奏低音が流れていた(と感じた)。さらにはアレクサンダー・ペイン監督は小津安二郎作品の大ファンらしいというところもこの作品に触れるときのヒントになるかもしれません。



僕はこの映画をバウスシアターで観たのですが、なんと5月で閉館してしまう。バウスシアターがない吉祥寺・・・。10年以上この界隈に住んでバウスシアターで観た映画は数え切れない。とても残念です。10日(月)に武蔵小山アゲインで行われる“月あかりのナイトリスニング”3回目は奇しくもテーマが“映画音楽”、司会の陽馬さんからイベント用のリーフレットのための取材を受けたのですが、バウスシアターでの思い出も取り込んだ内容になると思います。“映画”をテーマに何を歌うかも楽しみながらいろいろ検討中です。ぜひ武蔵小山アゲインへお越しください。


2014年3月10日(月)@ 武蔵小山 ライブカフェアゲイン
PET SOUNDS RECORD presents
“山田稔明 月あかりのナイトリスニング vol.3”

18時半開場 19時半開演
前売2,500円

<GOMES THE HITMAN山田稔明のルーツとなった様々な音楽をレコード、CDで
楽しみながらファンの方々にも聴いていただき、より音楽の良さを知ってもらう>
ことを主旨にした1部トーク、2部ライヴのスペシャル・イベントです。
第3回目は映画音楽特集!山田稔明お気に入りサントラ盤や映画の中で使われた
印象的な楽曲を聴きながら、映画に関することを語り尽くすトーク&DJの1部、
このイベントならではのセットリストでお届けするライヴの2部構成。
店頭、RESERVEフォームにて予約を受付中です。

武蔵小山 Live Cafe Again
〒142-0062 品川区小山3-27-3
ペットサウンズ・ビル 地下1F
TEL: 03-5879-2251

Posted by monolog at 10:43│Comments(0)TrackBack(0)

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