2014年03月15日

マサミチ、カンレキ/15年の時を想う



昨日のこと、やってもやっても片付かないto do リストを朝から懸命にひとつずつ塗りつぶしていく。下北沢lete公演の準備も平行して。今回のセットリストは季節が“春”にシフト、新しい生活の始まりのシーズンも意識して、久しぶりに歌う歌をたくさんあって練習も。新しい曲を書くのと同じくらい昔に書いた言葉に今の感情を重ねあわせることは新鮮な気分になるということを僕は今年になって痛感している。今日は今日だけのセットリスト、下北沢lete公演は今回も満員御礼です。

日が暮れて吉祥寺まで出かける。杉真理さんの60歳をお祝いする誕生パーティーにお誘いを受けたのだけど予定があって参加叶わず、しかしお祝いの言葉だけでもお伝えしたくて会場へ。向かう途中で伊藤銀次さんにお会いして一緒に向かいました。杉さんは真っ赤なセーターを来て還暦を楽しんでいるご様子、僕は赤いバラをお贈りしました(赤には魔除けの意味もあるそうです)。僕もあと20年経ったときに杉さんくらい元気で若々しくありたいと思います。その後のパーティーの様子をFacebookで見ることができましたが、お祝いのケーキを前に、やはり「ヒデキ、感激」ならぬ「マサミチ、カンレキ!」という言葉が。杉さんと初めてお会いしてから15年が経つ。お誕生日おめでとうございます。

一夜明けて今日はフィッシュマンズ佐藤伸治さんが亡くなってから15年の日。朝からフィッシュマンズのCDを何枚か聴いた。1999年はGOMES THE HITMANでメジャーデビューした年なので佐藤さん不在の時間と僕のキャリアはイコールになる。3月の雨の降る寒い日に佐藤さんのご葬儀の場所へ足を運んだことが、のちに僕に「keep on rockin'」という曲を書かせることになった(それを杉さんにプロデュースしてもらうことになる)。『Neo Yankee's Holiday』で出会ったこと、「MELODY」というマキシシングルを部室のラジカセで聴いて稲妻に打たれたように感動したことや、杉並のセシオンという会場にライブを観にいってその場でメンバーのHAKASE脱退を知ったときのショックとか、春からの就職に鬱々としていた1996年2月にぼーっと歩いていた池袋駅構内で『空中キャンプ』の宣伝ポスターを観てびっくりして写真を撮ったこととか、ずっといろいろな記憶は心の底に沈殿している。今日もなにか好きな歌を歌を歌おうかと思う。

Posted by monolog at 13:24│Comments(1)TrackBack(0)

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この記事へのコメント
アンケート、終演後すぐ書くのが苦手で、アンケートがわりの感想めいたものを書かせて頂きます。
ライブへ行くたびに毎回思いますが、今日のライブも今回限りで、かつ行けて本当に良かったなあって思いました。
特にここ最近は、山田さん自身が一回一回のライブを、大切にしてくれてくださってて、見る側にとっても貴重な体験たらしめようとしてくださってることが伝わってきて、それが歌声や演奏で感じられて、何よりも嬉しいです。
山田さん、今日のライブをありがとう。
わたし自身、ゴメスを初めて見てから14年経っていて、ライブが、どんなライブでもその一回限りしかなくて、大切なものなんだって毎回、大切にしてますが、山田さんの方からもそう思ってくださってるんだって感じられることは、とてもとても素敵なことだなあって、改めて今日思いました。
山田さんが選んで演奏してくれた曲、どれも本当に良かったです。
仕事が忙しくて昨晩は泊まりで、今日もライブ間に合わないかと思いましたが、ちょうど間に合って行けて、そこにあった楽しい時間をくれたことにただただ感謝です。
Posted by 週刊たらこマガジン at 2014年03月16日 00:20