2014年04月05日

桜舞い散る



昨日のお昼に所用で車に乗って東伏見界隈から武蔵野市役所を走っていたのだけど、風に吹かれて舞う桜の花びらがとにかく圧巻で、風の道筋がすべて真っ白な花びらで表されるさまにちょっと感極まってしまうほどでした。この街に住んでもう13年になりますが、毎年「ああ、美しい」と感動する季節。路肩に駐車してぼんやり眺めている人もたくさんいて、僕がいつも行くパン屋さんの店内には桜の花びらが無数に吹き込んでいた。「美しい」と同時に「儚い」「哀しい」と感じるのもいつものことで、昨日はなぜか、今年の桜を見ずに、春を待たずに旅立っていった故人たちが去年の今頃どんなことを感じて桜を愛でていただろうか、ということを想像した。

昨今の、3月頃からひたすら更新されていく「桜ソング」と呼ばれるJ-POPには斜めに構えてしまいがちな僕だが(僕が好きな桜の歌はチャットモンチーの「桜前線」、安易に桜は舞い散らない)、昨日観た風景を歌にするならばそのまま「桜舞い散る道を駆け抜けて/それは美しく儚く哀しかった」としか言いようがなくて、昨日は「桜ソング」もぐっとリアルに心に迫った、はず。夜から出かけて下北沢で同郷の佐賀県唐津在住ガールズバンドたんこぶちんのワンマンライブを見させていただいた。そのなかで一番リアルな彼女たちの思いとして響いたのはこの春に高校卒業したばかりの彼女たち自身が歌詞を書いた、「桜舞い散る朝 夢中で話しながら 息切らせ駆け上ったこの坂道」と歌い出される「走れメロディ」だった。めぐりめぐる季節、この瞬間のすべてをひとつひとつ胸に刻みつけるように僕らは季節を更新していく。

この週末が明けたらまた次の風景だ。

Posted by monolog at 09:57│Comments(0)TrackBack(0)

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