2014年04月17日

特別寄稿「新しい」が描きだす新しい暮らし

note(ノート)のフォロワーが100名を越えたので記念に特別寄稿のテキストを公開しました。書いてくれたのは皇學館大学文学部国文学科で教鞭をふるう岡野裕行氏。ミュージック・マガジン2012年5月号に「いま、小沢健二が紡ぐ物語に魅せられて―ものごとはきっと歌の力で変わっていく」という素晴らしい考察文を書いた著者が発売を経て10ヶ月を迎える『新しい青の時代』を分析してくれました。6,000文字越えの大作です。推測考察の真偽については明言を避けますが僕はこの長い手紙のような文章を読んで感動し、僕の音楽を好きな人にもぜひ読んでもらいたいと思いました。100円での有料公開にしたのは受動的にではなく能動的に読んでいただきたかったからです。下記はサンプルとして無料購読できるさわりの部分ですが、本文はこの5倍あります。ぜひ「note」からご購入いただき音楽と一緒にお楽しみいただければ嬉しいです。売上で岡野くんに菓子折でも送ろうと思います。

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「新しい」が描きだす新しい暮らし

text by 皇學館大学文学部国文学科 岡野裕行

山田さんの『新しい青の時代』が2013年7月7日に発売され、日々の生活のなかで幾度も繰り返し聴くことができる日がやって来てから、10か月近くの時間が経ちました。2009年3月発売のソロ1作目『pilgrim』、2010年5月発売のソロ2作目『home sweet home』のときと同じように、ライブで何度も披露されてきた曲ばかりが収録されたこともあり、それぞれの曲たちを初めて生で聴いたときのことを思い出し、心地よいメロディーやフレーズを確認しながら聴くことができるのは、ここ数年の山田さんのCDを購入するときの楽しみのひとつでもあります。ところで「『新しい青の時代』に収録された曲たちは、いつ頃からライブで聴かせていただいていたのだろうか?」と思いまして、山田さんのブログの過去ログを遡ってみました(こういう作業を可能にする山田さんご自身の日々のこまめな記録に感謝します)。

,匹海惴かうかを知らないならどの道を行っても同じこと(初演は2011年9月10日の恵比寿天窓switch)
一角獣と新しいホライズン(初演は2011年9月10日の恵比寿天窓switch)
8と水の新しい関係(初演は2010年9月11日の恵比寿天窓switch)
ね輯供塀蕷蕕2012年4月7日の等々力巣巣)
ナ針泙碧萋の暮らし(初演は2010年9月10日の恵比寿天窓switch)
Ψ醋世りのナイトスイミング(初演は2011年9月10日の恵比寿天窓switch)
Г笋泙咾海了蹇塀蕷蕕2011年10月1日の等々力巣巣)
┯の葡萄(初演は2011年9月10日の恵比寿天窓switch)
日向の猫(初演は2011年12月27日のカフェ長男堂/2013年1月19日の表参道GROUNDまでのタイトルは「日向の猫とチャーリー・ブラウン」/2013年5月12日の大阪雲州堂のライブから「日向の猫」に改題)
ハミングバード(初演は2009年5月30日の恵比寿天窓switch/2012年2月5日までのタイトルは英語表記の「hummingbird」/2012年3月19日の札幌食べるとくらしの研究所のライブからカタカナ表記の「ハミングバード」に改題)
あさってくらいの未来(初演は2012年9月9日の等々力巣巣)

2009年の曲が1曲、2010年の曲が2曲、2011年の曲が6曲、2012年の曲が2曲という全11曲の構成になっています。月別で見ていくと、9月に発表された曲が7曲と圧倒的に多くて、それ以外は4月、5月、10月、12月にそれぞれ1曲ずつ発表されています。今回のアルバムの発売日は夏の盛りの時期でしたが、収録された曲たちは夏の終わりから秋の始めくらいの時期に、新曲としてお披露目されたものが多いということになります。特に2011年9月10日の恵比寿天窓switchでは、『新しい青の時代』の収録曲のうちの4曲が新曲として発表されていて、この日のライブが今回のアルバムの方向性を強く示していたのではないかという気がしています(この日のライブに足を運べなかったことは今でも悔しく思っています)。『pilgrim』『home
sweet home』『新しい青の時代』のソロ3作品のいずれにも、1曲目の歌詞のなかに「9月」という言葉が出てくるのは決して偶然ではないのでしょうね。


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山田稔明のnote:「新しい」が描きだす新しい暮らし

Posted by monolog at 07:40│Comments(0)TrackBack(0)

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