2014年04月23日

“retrospective15+5 SAPPORO”ライブ後記



もう一昨昨日(さきおととい)のこと、札幌レストランのやでのライブは大盛況のうちに終了しました。2009年からお世話になっているので5年という節目。いつも来るたびに前回のときの楽しさを越えてゆく札幌旅。今回はいつもと違う試みを。ライブで使う楽器をすべて現地調達するという、“地産地消”が裏テーマでした。PA担当の松川くんは楽器マニアで、いつもライブ終了後の打ち上げで最近の成果に触らせてもらうというのが定例だったので、今回は彼のコレクションのなかから楽器をセレクト。ヤイリのエレアコは松川くんが19歳のときに買ったというシロモノ、カラカラに乾ききった音がした。そして1937年製のMartinはパーラーギター的な雰囲気があり、悠久の音。他にもマンドバード、バンジョーウクレレ、ヘフナーとマンドリンと変わったコレクションがありましたが、メインのギターはヤイリと1937年Martinに。

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この日のセットリストは5月5日リリースの『緑の時代』のオープニングトラックから始まってタイムマシン的に年代を遡っていく方式。僕のライブを初めて観る人がたくさんいたので少しハードルの高い選曲だったかもしれませんが、日本語を丁寧に発語するように心がけました。MCでは大学卒業後に制作会社に就職したときの話とかアルバイトをして身体を壊した話とかに触れたのだけど、若いお客さんが前のめりでそういう話に聞き入る雰囲気を感じて新鮮でした。

レトロスペクティブなセットリストに混ぜるのに『緑の時代』の曲はとても馴染みがよく、この日のライブから数曲“新しくて古い”曲たちが登場しました。またライブでどのように育っていくかが楽しみです。特に大学生のときに作った「サニーレタス」という曲は会場全体の微笑みを呼ぶ曲になりそうです。タンスの奥にしまったはずの「tsubomi」も汚れた雪が残って桜のツボミもまだ固い札幌にはちょうどいい頃合いでした。日本って四季が豊かだなあと改めて思う。最後の最後は新しい「名前のない歌」、最新型の山田稔明で締めくくり。とても楽しい2時間でした。

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回数を重ねるごとにご好意と誠意を持ってもてなしてくれるのやファミリーとスタッフの皆さんにはどれだけ感謝してもしきれない。たべるとくらしの研究所の伸也さんも駆けつけて打ち上げでたくさん話しができた。FM NORTHWAVEはおそらく僕の曲を日本で一番かけてくれるラジオ局で、そのスタッフさんとパーソナリティの片岡さんが今回も遊びにきてくれた。ラジオで歌がかかるのはファンからのリクエストが多いからで、札幌の皆さんには1999年に初めてインストアライブでお目にかかったときからずっと支えていただいて、15年の月日が経ちました。当時の宣伝スタッフだったリョウさんとも「15年だよ…」と感慨深く会話を交わした。また夏にでも行きたい。札幌の引力はすごいのである。

3日間たっぷり放電と充電。春の札幌、お世話になりました。

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Posted by monolog at 10:08│Comments(0)TrackBack(0)

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