


昨日のこと、定例となってきた下北沢leteでの弾き語りソロワンマン。かつて高円寺のsalon by marbletronで繰り広げられた日々が重なる感じ。好きなようにしゃべり好きなように歌う僕の実験の場のような。夕方に会場入りして準備、アコースティックギターとエレキギター、ギタレレでどう弾き分けるかはリハで決める。この日も1994年から2014年までを行き来するセットリストに。ここ数週間で本当にとてもたくさんの歌を歌っているが、それを聴きにきてくれる人がいることは音楽家冥利に尽きる。


2014年5月1日 @ 下北沢 lete
“夜の科学 in 下北沢〜小箱のなかの音楽4”
1.ココロ/コトバ
2.真夏のスキャット
3.bon voyage〜終わりなき旅の流浪者
4.午後の窓から
5.Believe in Magic in Summertime?
6.平和なるサバービア
7.down the river to the sea
8.緑の車
9.california
10.carolina
11.夜がそこまで(オクノ修 カバー)
12.目に見えないもの
13.百年の孤独
14.一角獣と新しいホライズン
15.名前のない歌
EN
16.high tide
17.サニーレタス
たっぷり2時間のライブ、前半はメジャーデビュー以前のインディーズ盤からの選曲が多くて、それが今現在の“緑”というテーマカラーに妙にマッチしていて不思議な感じでした。歌い終わったあとに過去の自分の歌詞にちゃちゃ入れするのが僕は好きだ。「Believe in Magic」には“シャツを腰に巻き付け”る君が登場したり、「平和なるサバービア」にはセントラルパークを“大きなシェパードが走る”風景描写。妄想と憧れは時間が経つととても楽しい。自分のなかでも山田稔明サマーソングの屈指である「down the river to the sea」を久しぶりに歌うことができて嬉しかった。「califorinia」と「carolina」は『omni』のなかの姉妹曲だと感じる。
エレキギターに持ち替えてオクノ修さんの「夜がそこまで」のカバーを。歌うほどに感動する静かで熱い歌。誰かを強く思う気持ちを引き継いで「目に見えないもの」「百年の孤独」と『mono』楽曲を。もしかしたらここ20年のうちで一番悩んでいた時代に作った歌かもしれないが、2014年には言葉通りの意味で、さらに感情を付帯して歌うことができるようになった。本編最後はまだCDになっていない新しい歌で。


アンコールの「サニーレタス」でのお客さんとの一体感、これはなんだ?学生時代にこの曲を書いた僕はこんな風景を予想していただろうか。とても楽しいやりとりが2014年の夏の思い出になるのだろうな。『緑の時代』のなかで1分数十秒の短い歌がニコニコとした笑顔のもとになるのはとても感動的だ。下北沢leteでのライブはスタッフが客席に入れないほど満員の状態で行われるのでライブ中の様子がわかりやすい写真がないのだけど、まだ来たことのない人はぜひ観にきてください。会場でしか味わえないライブな感覚があります。次は7月に。たくさんCDを買っていただき、写真絵本「ひなたのねこ」も昨日品切れしてしまって変えなかった人がいてごめんなさい。また次のライブでぜひ。
次回ライブは明日、経堂cafe+gallery芝生「ひなたのねこ」展での演奏を。チケットは完売していますがライブの前後に入場フリーのサイン会を行う予定です。