2014年06月02日

Taylor Swift “the RED tour”(2014年6月1日 @ さいたまスーパーアリーナ)



昨日のこと。幾度と抽選に外れながら春の終わりにようやく手に入れたテイラー・スウィフト一日限りの来日公演。まさにプレミアムチケットとなったさいたまスーパーアリーナでのコンサートの日になりました。僕がテイラー・スウィフトのファンになったのは『Fearless』という2008年作の2ndアルバムの頃なのだけど、強烈なポップアイコンへと昇り詰めてもその確固たる音楽の根幹は良質なカントリーミュージックにあって、リリースのたびに楽しませてくれます。関東は30度を越える季節外れの陽気。最新作は『RED』ということでドレスコードもRED、真っ赤なTシャツを着て挑みました。

さいたまスーパーアリーナの周りにはピッチ細めのボーダーに赤いスカートやパンツを履いた女の子たちがたくさん。テイラー・スウィフトのファッションを真似た彼女たちのことを“Swifties”と呼ぶらしいのだけど(今朝のテレビでは「テイラー女子」と命名されていた)その数の多さとバリエーションの豊富さは目に鮮やかでお祭りのようでした。ティーンエイジャーと20代がメインなのでは、という印象。これだけの子たちがチケット争奪戦を必死で勝ち抜いてきたかと思うと“好き”という感情はなにものよりも強い感情だなあとしみじみする。グッズ売り場へ並ぶ列はさいたまスーパーアリーナを何周かしていてこれは無理だとあきらめました。僕のチケットはアリーナスタンディングで整理番号が2000番近く。開場時間から30分ほど経ってようやく会場内へ、否が応でもわくわくしてきます。

そして開演。真紅のカーテンにテイラーのシルエット、耳を裂くような歓声、そして極上のポップミュージック。若い観客たちがみんな歌詞を正確にシンガロングすることにも驚かされました。オペラグラスで覗くテイラーの見目麗しき姿…。天は二物を与えることがまれにあるのか、否、努力と鍛錬の賜物か。ギターバンジョーの弾き語りから始まる「Mean」は僕が思う彼女の音楽の真骨頂、さっきまでポップなサウンドを聴かせていたバンドがマンドリンやフィドルでアメリカーナな演奏で聴かせる。端正なメロディに乗る可愛い恨み節の歌詞を会場全体で歌う楽しさ。

ライブ中盤で花道を通ってアリーナ後方のステージに移ったテイラーはそこで数曲の弾き語りを。その距離数メートル、こんな近くで観れるとは思わなかったし(額ににじむ汗まで見えた)一番好きな「You Belong with Me」をシンプルな歌で聴けて感動しました。年甲斐もなく念願の、両手で輪っかのハートの形を作って捧げるミッションも完遂。大きなスクリーンには次々と効果的な演出がなされ、90分の映画のようなステージについついiPhoneのカメラを向けてしまいました(プロ仕様機材以外の撮影は許可されていました)。オープニング直後にほんのわずかに見せたボーカルピッチのほころびも含めて「生身の人間テイラー・スウィフトがそこで歌っている」という実感をまざまざと伴う完璧なコンサート、アメリカ音楽の歴史の蓄積とその芳醇さを再確認した夜でした。




Posted by monolog at 12:11│Comments(0)TrackBack(0)

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