2014年06月09日

『新しい青の時代』から1年経って

ymd_blue_jacket_s 山田稔明/新しい青の時代(GTHC-0004)
 2013.7.7 ON SALE/¥3,000(tax in)

 1.どこへ向かうかを知らないならどの道を行っても同じこと
 2.一角獣と新しいホライズン
 3.光と水の新しい関係
 4.予感
 5.平凡な毎日の暮らし
 6.月あかりのナイトスイミング
 7.やまびこの詩
 8.光の葡萄
 9.日向の猫
 10.ハミングバード
 11.あさってくらいの未来(blue remix / bonus track)


 all songs written and
 produced by Toshiaki Yamada

 manufactured by GOMES THE HITMAN.COM


雨に暮れた週末で思ったこと。土曜日のお昼、今から15年前にリリースされたGOMES THE HITMANの『weekend』を歌詞カードを眺めながら聴いた。1曲目の「光と水の関係」から青さと若さと疾走感がほとばしっていて「このクリック、もたり気味なんだけど」と正しいテンポを刻む機械に文句を言っていたあの頃のことを猛烈に思い出した。歌詞カードにはコード進行が載っているのでギターを爪弾いたりもしてみたが今弾き語りで演奏するときとは少し違う響きの和音で奏でていることにも気付いた。「ready for lab」という曲は堀越、須藤の合作で、僕は極力レコーディングに参加しなかったので改めて聴くととても新鮮。「お別れの手紙」という曲はNew Orderの「Regret」のイントロがモチーフになっている。「雨の夜と月の光」がJudith Durhamの「I Wish I Knew」を下敷きにアレンジしたことを、今朝のバラカン・モーニングでデレク・トラックス・バンドのバージョンが流れてきてハッと思い出した。全部良い曲であっという間に聴き終えてしまう。青春の光と影を映し出す1枚だと感心しました。7月7日の下北沢lete公演に続き7月27日の中目黒トラベラーズファクトリーでの“weeekend”再現ライブも完売御礼ということで本当にありがとうございます。『weekend』を歌うこと今から楽しみです。

そして同じように土曜日の午後、雨の街を流しながらカーステレオで『新しい青の時代』を久しぶりに大きな音で聴いた。車のグローブボックスにそのCDしかなかったからなのだけど、これが本当に圧倒的に良い歌だらけで非の打ち所がなく、次の作品を作るのはとても大変だと溜息をつくほど客観的に聴き入ってしまいました。『weekend』の「光と水の関係」と「光と水の新しい関係」とのコントラストはとても興味深い。決して熟成とか円熟とかそういったものはなく、自分の声は未だ青臭い響きを湛えているなと思ったのです。『weekend』もいいけど、『新しい青の時代』はその何倍もいいな、と感じられてとても嬉しかったです。しばらくの間はこのアルバムが僕自身の最高傑作であることは間違いありません。

ブログを読み返していたら、ちょうど1年前の昨日はオフィシャルサイト通販で注文いただいた『新しい青の時代』を北海道から沖縄まで全国に発送した日でした。皆さんの暮らしに『新しい青の時代』の歌が寄り添いはじめてから1年が経ちましたが、今ではどんなふうに響いているでしょうか。『BLUE』はちょっとご無沙汰だなという方はぜひ今日あたり、1年経った『新しい青の時代』を聴いてもらえたら嬉しいです。「光の葡萄」は歌います。暮らしはどう?みんな。季節はもう今、と。季節はもう、水無月。






Posted by monolog at 16:15│Comments(0)TrackBack(0)

この記事へのトラックバックURL