
今日は朗読の日だそうだ(6.19)。それよりなにより太宰治の誕生日であり命日、桜桃忌なのだ。三鷹の禅林寺に行ったのは数年ぶり。墓石のくぼみにはさくらんぼ。黄金バットとウィスキー。熱心な文学ファンが集っていた。太宰の言葉を思うとき『斜陽』のなかの「生きている事。 ああ、それは、何というやりきれない息もたえだえの大事業であろうか。」が一番ぐっとくる。2014年に僕が書いた詩は「雨降り、水無月、桜桃忌も過ぎて/赤いチェリーはそっとソーダの泡に沈んでく」という始まり。太宰に、こういう歌詞を書きましたので、と報告。