2014年07月09日

七夕の夜の下北沢lete、月曜日の“週末”(2014年7月7日)

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一昨日のこと、5月以来の下北沢leteでのライブは七夕の夜を狙い撃ちしたスケジュールでした。30人も入らないこの小さな空間でのライブをスタートさせてたのは昨年の秋ですが、それは実に2007年の七夕以来7年ぶりのことでした。だから今年の七夕はそのときと同じように笹の葉に短冊で願いを結ぶ夜にしたかったのです。あいにくの天気でしたがleteのなかには星や天の川や季節のいろいろが漂っていたように思います。満員の会場、『weekend』全曲演奏の前に手慣らしに「クレールとノアール」、ベガとアルタイルが登場する歌から。

納戸から見つけた15年前に作られた『weekend』Tシャツで、アコギの他にエレキギターとウクレレ、リズムループも持ち込んで、音像もキラキラしたものになるように頑張りました。『weekend』を擦り切れるほど聴いた人が3分の2、しかしCDを持っていない人もかなりいるし、音源を聴いたことがないというファンの方もいる会場のバランス。アンケートには「『weekend』を全部歌うというので久しぶりに聴きにきました」という人もいましたが、どうか他のライブにもまたぜひ来てくださいね。『weekend』のDNAは今でも僕の歌のあちらこちらに存在します。加古川でも感じたことですが、とにかくこのアルバムはメロディと言葉が完全に噛み合っていて歌っていてとても気持ちがいい。言葉と音階の幸せな結婚とはこういうことを言うのだな、と15年経って改めて感心し、これを書いた20代半ばの山田稔明を尊敬する。この日は特に「ready for love」の発語の快感に酔いしれました。インスト曲の「ready for lab」「お別れの手紙」そして「train song」を続けるのも組曲を演奏しているみたいでソングライターとしての喜びを感じます。

平日のライブにもかかわらず2時間を優に超えるステージになってしまい申し訳ありませんでしたが、後半のポチにまつわる個人的な話と歌たちを静かに熱い皆さんの前で歌えて感無量でした。泣いてくれた人、微笑んでくれた人、いろいろ想ってくださった皆さんに感謝。またたくさんの言葉、お花、ポチの絵を描いてきてくれた人、刺繍でブローチを作ってきてくれた人、全部報告しましたので。leteの店長町野さんも猫を飼っていて、毎回リハーサルは猫の話で始まるのですが、この日のライブをとても褒めてくれて嬉しかったです。また今度は9月、新しい季節にこの場所で合流しましょう。

とても良い時間でした。




Posted by monolog at 10:31│Comments(0)TrackBack(0)

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