



昨日のこと、午後から夕方まで新しい歌のデモ録音と編集作業。エアコンをつけないと汗が流れるような季節になった。ヘッドホンをして夢中でやっているといつも足元から見上げる猫の目線にびっくりすることが毎回あった。何を録音してても一回は不満そうな顔でポチが遊べとせがむのだ。高野さんへのトリビュート「夜の海を走って月を見た」を録ったときも「Qui La Laの夏物語」を録ってるときもそうだった。で、昨日は作業に集中しながらも、そろそろ猫が…と少しだけ開けたドアのほうを気にしてしまったりする(うちは猫がいたせいでドアを閉める習慣がない)。今でもいつでも気配はあるのになあ。
夕方から出かけて下北沢へ。賑やかな場所へ出かけていくのはなかなかまだまだ億劫で腰が重く、いろんなお誘いにもおいそれと乗れないでいるのだけど、昨日は高橋徹也の歌が聴きたいと思ったのだ。1999年に制作されながらレーベルの判断で発売中止となりお蔵入りになっていたという『REST OF THE WORLD』というアルバム、それが15年の時を経てリリースされる、そのレコ発ライブ。僕はコメントを依頼されていて5月の終わりに音を受け取っていた。それは嫉妬するような素晴らしい内容で、今年自分の15周年を振り返り当時の未熟さに照れ笑いをしている僕から見たらすでに15年前に“高橋徹也”は一度完成している。時を越えてよみがえる音がそこにはありました。
ライブは4人編成で(鍵盤は前回の“夜の科学”でドラムを叩いてくれたsugarbeans)ひりひりするような演奏。2時間のステージで緊張の糸が切れることはなかった。MCのなかでアルバムのことを「過去からの手紙のような、未来からの遺言のような」と表現したが、言い得て妙だと思いました。ライブ会場でのアルバム購入特典として制作された「高橋徹也 DISCOGRAPHY1996-2014 枠線のない風景」という冊子がとてもいい出来で、赤裸々な告白も含んだ本人によるレビューも読み応えがある。僕も拙文を寄せているが、猫の看病で七転八倒していた時期に書いた文章なので、僕のミスで一箇所誤字があって申し訳ない。冒頭の「僕が高橋徹也を始めて観たのは…」は「僕が高橋徹也を初めて観たのは…」が正しい。脳内変換してお読みいただきたい。
そう、僕が高橋徹也を初めて観たのは1997年だった。その続きは7月24日の吉祥寺スターパインズカフェで。
2014年7月24日(木)@ 吉祥寺 Star Pine's Cafe
“結局は、とてもシンプル。”
出演:樽木栄一郎、龍之介、高橋徹也、山田稔明
開場18:30/開演19:00/前売¥2900 当日¥3300(ともにドリンク代別途)
いつも素敵なラインナップのライブにお誘いをいただく
吉祥寺SPC、今回も共演者を聞いて即答の楽しみな宴に。
オフィシャルサイトにて予約を受付けます。
吉祥寺スターパインズカフェ
武蔵野市吉祥寺本町1-20-16 B1
TEL:0422-23-2251