2014年07月29日

トラベラーズファクトリー3年目の夏祭り(2014年7月27日)

先週末、日曜日のこと。連日のライブ、この日は2ステージ。思えば去年も『新しい青の時代』リリースを受けて過酷なスケジュールのなかでトラベラーズファクトリーに這々の体でたどり着いたことを思い出す。3年目の今年はポチを亡くしてぼんやり悲しみの喪中のなか、中目黒へ。チームトラベラーズの皆さんもいろいろ気にかけてくれて本当に優しい。ありがたい。会場に着くとアアルトコーヒー庄野さんがアイスコーヒーを人数分作っているところだった。庄野さんに会うのも京都以来、久しぶり。会うと自然と笑みが浮かぶ友だちっていいな、と思う。

この会場でのライブはいつもアンプからマイク、マイクスタンドまで音響機材はすべてセルフセッティング。1時間ほどかけてリハーサルする間、僕が音を出していないときはトラベラーズ飯島さんがiPhoneから音楽を流すのだけど、それがことごとく僕と趣味のあう歌ばかりで気分がいい。で、僕がギターをジャラーンと鳴らすとその音が止んで僕が歌い出すのだ。この日はエレキ、アコギ、ギタレレとウクレレを用意、結局ギタレレは使わなかったが、いろんなサウンドで『weekend』を鳴らすことにした。



第一部の始まり。今年もオリジナルノートを作ってもらって、お客さん全員にプレゼント。さらにアアルトコーヒーのアイスコーヒーのおともに谷中の人気店“旅ベーグル”がベーグルを提供してくれた。そのベーグルの名前が「言葉探しの夏の週末、ポッケに隠している恋の予感ベーグル」だと。旅ベーグルのマツジュン、相変わらず饒舌な男だ…。「光と水の関係」をエレキギターで。前日にウクレレで演奏したときに「む…、この歌はエレキギターでジャカジャ〜ンと掻き鳴らすべきではないか?」と思ったのだ。ウクレレで演奏した「何もない人」は声がすーっと飛んでいくような感じがしました。

曲順進んでアルバム後半に差し掛かると突然カミナリの音、そして屋根を打つ大粒の雨音。その自然音を聴きながら敢えて音響機器を通さない生音で「雨の夜と月の光」を演奏しました。夏の思い出はこういうふうにして生まれるのだな。第一部では『weekend』の他に「rain song ep」のなかから「down the river to the sea」を演奏。花火を持って遊びにいきたい2014年。そして最後はポチを想って「夏の日の幻」を。この日もポチにお花をいくつもいただいた。とても嬉しいです。部屋に飾りました。第二部が始まるまで、いい年になっても未だ親近者を亡くしたことがないという庄野さんと愛する者を亡くすことについて話す。庄野さんの家にも可愛い犬がいる。

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第二部も『weekend』、「光と水の関係」から始まる。「ストロボ」でジャカジャカとエレキを弾くのも気持ちがいいな。遊びにきてくれた鍵盤奏者佐々木真里さんは「何もない人」がとても素晴らしかったと褒めてくれた。『weekend』を演奏するときにMCでは当時の赤裸々な裏話をたくさん話すのだけど、それをブログに転載するのはやめておこうと思う。お客さんにもTwitterに書かないでね!と念を押しています。5回目のアルバム全曲演奏のステージ。今年はあと一回だけ大阪で『weekend』セッションをやる。

第二部は第一部よりもしっとりとした楽曲で『weekend』の熱を冷まそうと「スティーブン・ダフィ的スクラップブック」をギタレレの予定だったのをエレキで。僕らはどんなに落ち込んでいて友だちと会ってバカ話をすると笑うし、美味しいコーヒーを飲んだらパッと顔が明るくなるし、バラエティ番組を見て笑うし、またひとりになると悲しくて涙をこぼす。感情は一日のなかであっちに行ったりこっちに行ったりする。それが日常だ。「high tide」を波音を聴きながら浮遊感のあるサウンドで演奏して、最後は「月あかりのナイトスイミング」、いくつになっても夏休みの宿題の夢で目覚めてしまう僕たちのサマーアンセムになったらいいな。

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終演後はみんなでワイワイ言いながらカレーパーティー。トラベラーズは成田にもお店を出したし、アアルトコーヒー庄野さんの新しいお店「14g」(読み方は不明!)も9月に始まる。楽しみなことばかりだ。“山田稔明”に飽きることなく3年目も僕を誘ってくれたチーム・トラベラーズに心から感謝を。僕はこの空間でやるライブが大好きです。また来年も楽しいことをご一緒できたら嬉しいです。第一部、第二部と満員のお客さん、回収率ほぼ100%のアンケートにも小さい文字でびっしりと感想をありがとうございます。

この日のアンケート個人的ナンバーワンは「うちの4歳の次男が『ひなたのねこ』を見て『このにゃんこ、ほしい』と目をキラキラさせるので、今は天国に行ってしまったことを伝えるとポロポロと泣き始め、本に向かって『なーむぅー』と手を合わせました」っていうやつで、僕は泣き笑いしてしまいました。その4歳の子に僕は「欲しくてもあげない!おれのにゃんこ!」と大人げなく自慢したいな。みんな優しい。どうもありがとう。次のライブはいよいよ恵比寿での“夜の科学45〜wish upon a star ポチに願いを”です。賑やかなに楽しい夜にしましょう。




Posted by monolog at 20:10│Comments(0)TrackBack(0)

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