




大山卓也著「ナタリーってこうなってたのか」を読み終えた。リリースのたびにナタリーには毎度とてもお世話になっている。ナタリーに情報掲載をお願いするメールを送るときは「いつもお世話になっています。GOMESの山田です」と始まるメールを必ず自分で書いて送るようにしていて、それがテキストになって掲載されるのを読むのがいつも楽しみでもある。ナタリー以前のミュージックマシーンも(津田さんの音楽配信メモもそう)圧倒的な情報量を誇る有益なサイトで、いち音楽ファンとして毎日眺めていたのだけど、2007年から始まったナタリーがなければ世の中はまったく違うものになっていただろうと思う。受け取る側にとっても発信する側にとっても。本のなかで卓也さんが「編集者の仕事は自己表現ではない」ということを書いていて、僕は自分に近い人間としてミルブックスの藤原さんのことをすぐ思った。もの、こと、人を“編集”する誰かがいてこそ、そこに情報の交通整理ができるのだな。
今日で8月が終わって明日から9月。読書の秋に読むべき本が本棚に積み上がっている。トーチを用意しよう。