2014年10月28日

新潟2days【DAY2:2014年10月26日 北書店】



旅2日目も快晴。久々の旅は抜けるような青空を背景にした“青い旅”になった。燕市から新潟市へ40分くらいか、お昼すぎにゆっくり移動。目指すはピアBandai、2年前に食べてとても美味しかった回転寿司屋さん。このピアBandaiは豊かな新潟の台所の象徴のような市場で、産直野菜や肉、お米、果物などが並ぶ。30分ほど並んで回転寿司、どのネタも芳醇で食べるたびにため息が出る。満足。新潟市へは2年ぶりだが、とても居心地がいい。川があって海があって、洞窟のように奥深い良いレコード屋がある。キングコングという中古レコード店で小一時間発掘に没頭。噂のマリールゥは日曜店休、カフェ通りである古町通りで休憩。

そしてこの日の会場である北書店へ。ツバメコーヒーを介して今回のライブが実現した本屋さん。おしゃれなブックカフェのようなお店を想像していたのだけど、訪ねてみるといわゆる昔からあるような街の本屋さんという風情。高校生くらいの男の子たちが立ち読みしていたり、おじちゃんが本を探しにくる。おばあちゃんが「ブルース・スプリングスティーン」というメモを持ってきたので『明日なき暴走』を取り寄せたというエピソードが微笑ましくて好き。店主の佐藤さんは僕と同い年、良いヴァイブレーションを放つ人。ライブの準備、本棚をみんなで押してスペースを作る。ポチの写真を飾って即席の出張ひなたのねこ展も設営。佐藤さんも猫飼いということで、このお店には猫関連の本がたくさんおいてありました。

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日が暮れて開演。前日とはまったく違う、曲かぶりがひとつもないセットリストでのライブは自分自身にとっても新鮮で、なかにはまったくのぶっつけ本番の久しぶりに歌う歌もありました。本屋さんで歌う「アップダイク追記」は格別。書棚で見つけた「アップダイクと私」という本を紹介。「明日は今日と同じ未来」を歌いながら同時に「あさってくらいの未来」とのコントラストを味わったり、「bon voyage」のコーラスを楽しんだり。「星に輪ゴムを」「手と手」と続けて歌って、来年でリリースから10年を迎える『ripple』をもう一度吟味したいなという気持ちになる。ポチを想う後半のパートもグッときました。

終演後はまたたくさんの皆さんにサインと握手を。2日連続で来てくれた人、1年ぶり、2年ぶりの顔、神戸で対バンしたことがあったシンガーの姿もあり嬉しかった。コーヒーをサーブしにきてくれたマリールゥさんとは一昨年福島あんざい果樹園で出会って以来の嬉しいコラボレーションでした(珈琲豆をアアルトの豆にしてくれる心づかい)。そして二日間ともアシストしてくれたツバメコーヒータナカさんにも感謝。仔猫のポチ実のためにライブ終了後すぐ帰ることになりましたが、ぎりぎりまで北書店佐藤店長とも本の話など盛り上がり再会を約束。出張ひなたのねこ展を引き続きあと2週間ほど展示してもらうことになりました。僕のお薦めの猫本も近々そのスペースに並ぶかもしれませんので新潟の方はぜひ北書店まで足をお運びください。2日間、新潟の人々と風土に抱擁された楽しい時間でした。ありがとうございました。

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Posted by monolog at 11:36│Comments(0)TrackBack(0)

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