2014年12月10日

猫町オーケストラ vol.15ーLet the Four winds blow(2014年12月7日 @ 恵比寿天窓switch)【ライブ後記】

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GOMES THE HITMANの“猫町オーケストラ”というイベントは2000年の9月に始まって、2007年まで毎年年末恒例のイベントとなった。2004年に僕が肺気胸で休養した年以外の年末は2デイズ開催の、超長時間のライブとだらだらした進行で4時間くらい平気でやっていた気がします。その“猫町オーケストラ”が7年ぶりの復活。あれもやりたい、これもやってみよう、この曲はお客さんが聴きたいんじゃないか?とセットリストはどんどん膨らんでいきました。この一日を振り返りたいと思います。

抜けるような青空、僕がライブをやる日は本当によく晴れる。前日の“夜の科学”の興奮を引きずりながらお昼すぎに恵比寿の会場入り。この日のPAは同郷久留米出身の心強いエンジニア古賀くん、3月のプラネタリウム公演、高野寛トリビュート、前回のGOMESライブとお世話になっているが、なんと今日が誕生日。僕らが意気投合したのは同郷で誕生日が10年と一日違いだったことがきっかけだ。リハーサルで四苦八苦しながらギリギリまでかかって準備完了。どんだけ長くやっていてもライブ当日は本当に気を抜くヒマがない。開場、満員御礼でパンパンの会場はざわざわと開演を待ちます。スクリーンには懐かしい猫町ロゴが。

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この日のライブは「ready for lab」が流れるなかをステージへ。やり残していた『weekend』楽曲をコンプリートすることからスタート。「ready for love」「雨の夜と月の光」「猫のいる暮らし」そして『weekend』の表題曲とも言える「週末の太陽」と続きました。15年目の“週末”、完了。そして僕自身が「子どもっぽい歌だから今歌う気分じゃない」と演奏するのを渋っていた「北風ロック」は、しかし、演奏してみると楽しくて楽しくて。「街をゆく」は堀越リクエスト、「keep on rockin'」は高橋セレクトだったかな。「太陽オーケストラ」は僕が歌いたかった曲。須藤さんは「百年の孤独」をやりたがって、練習までしたんだけど選からはもれてしまった。

「覚醒ロック」という曲はGTHが初めて作ったCD『in arpeggio』をメジャーで再発するときにデモがボーナストラックとして加えられたレア楽曲で、正規録音バージョンが存在しない曲。「理性を盾に理論を武器にくすぶった僕は笑いながら手放しで長いロードに出る」「嘘つきでわがままでどうしようもない僕」など90年代後半の自分のネガティヴィティが刻まれていて妙に愛おしい。「恋の見切り発車」は「SONG LIMBO」というCDR作品からのセレクト(ここで聴けるようにしました)。「男なら女なら」は「良い曲過ぎる」という変な理由で長いことリリースされなかった曲。「会えないかな」は僕と高橋のウクレレ、須藤のiPad、堀越のアコーディオンという“猫町”ならではの変則シフトで。

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堀越ソロ楽曲「虹」(素晴らしい内容のCDです。こちらから購入できます)、そしてGOMES THE HITMANの未発表楽曲「ホウセンカ」と「memoria」は7年の空白と来年以降の“やるべきこと”の象徴だったかもしれません。終演後の会話やTwitterのタイムラインを眺めていたら、この日のライブが終わってしまってペシミスティックな感情を抱いたファンも少なくなかったように感じましたが、僕は全然前向きに面白く楽しく先のことを考えています。前日に続きこの日もファン感謝祭的景品大会。倉庫から出てきたデッドストックのグッズを。コブルストーンの種が果たして花開くのか報告をお待ちしています。くじ引きに使ったのは往年のデジタルビンゴマシンで懐かしい音がしました。

ライブのクライマックス「ネオアコ」「レモンひときれ」「tsubomi」は本当に身体に染みついているな、と感じる曲。前回のライブで『omni』『ripple』楽曲を多く演奏したためこの日はVAPイヤーズの楽曲は少なかったのですが、あの頃の歌たちはぎゅっと凝縮してまとめて演奏することに意味があるのでまたそういう機会を作れたらいいなと思います(来年は『ripple』から10年…)。アンコールでステージへ向かうとけっちゃんが客席へ向かう謎の行動、「なに?どうした、体調悪くなったの?」とびっくりするほど、自分の誕生日のことを忘れていました。サプライズのケーキとハッピーバースデー、いくつになっても41歳になっても嬉しいものです。そして来年4月25日のライブ告知を。まちづくり三部作を再演するライブ、「Reconstruction of “cobblestone”ー僕たちの都市再生計画」というタイトルを考えています。41歳の春なのだ。

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来たるべき春を思い演奏する「春のスケッチ」はみんなの乾いた手拍子の音が気持ちよかった。そして非常に演奏やコーラスワークが難しくずっと先延ばしにしてきた楽曲「maybe someday」をついにプレイ。「最後まで付き合ってくれてありがとう/言葉ではうまく言えないけれども/この場を借りて僕のわがままで無礼な振る舞いに/何も言わずにそばにいてくれたみんなに花束を」という歌詞は時を越えて、バンドメンバー、スタッフ、そしてお客さんに向けて歌うための歌でした。2000年の僕は2014年の僕の姿を想像できてたかな。

まだまだ続くアンコール、2000年代中盤頃には気恥ずかしさすらおぼえた「拍手手拍子」の真っ直ぐな歌詞も今ではとても素直な気持ちで歌えるようになりました。最後は「sweet december」、この1週間でソロ弾き語り、7人編成バンド、そしてGOMES THE HITMANと異なる編成をすべてこの12月を愛でる歌で締めくくることを最初から決めていました。「Hallelujah」は魔法の言葉、特別な信仰を持たない僕でもいろいろな想いが去来します。、全25曲、3時間超えのステージになりました。長時間座りっぱなし、立ちっぱなしでお疲れさまでした。たくさんのご来場に心から感謝を。

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友人ミュージシャンもたくさん観にきてくれて、そのなかにはGOMES THE HITMANを初めて観る人も多かったことに7年の長さを感じます。お越しいただいたお世話になってきた方々にもきちんと挨拶できずにごめんなさい。お笑いコンビ「ラブレターズ」の塚本さんがこんなブログを書いてくれました。皆さんがそれぞれGOMES THE HITMANに思い入れを持ってくれていることを嬉しく思うと同時に思い出に留めるだけなのは面白くないなと感じています。写真を撮ってくれた祖父江さんにもありがとう。この前日の“夜の科学”で「家がいくつかあるのもいいものだ」という趣旨のMCをしましたが、それは今感じている正直な気持ちです。

10月からの3ヶ月、この日のステージはGOMES THE HITMANの「始まり」の「終わり」。たくさんの方のサポートで気分よくバンドを再起動できました。これからのGOMES THE HITMANも皆さんを失望させないものにしたいと思います。まだまだ2014年は続きますが、今年はいつもとは違う特別な1年になりました。GOMES THE HITMAN、そして山田稔明、堀越和子、高橋結子、須藤俊明それぞれの活動も含めて今後ともどうぞよろしくお願いします。また来年会いましょう。

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写真:祖父江綾子

Posted by monolog at 11:50│Comments(0)TrackBack(0)

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