2014年12月14日

12月14日のワールド・リーダー・プリテンド

GO VOTE GO VOTE

僕が今年リリースしたCD『緑の時代』はR.E.M.がが1988年にリリースした『GREEN』というアルバムのアートワークをオマージュしたものなのだけど、この作品は1988年11月8日のアメリカ合衆国大統領選挙と時を同じくして発売されたので米国では「11月8日にすべき2つのこと、投票と“GREEN”」という文字が載った広告が雑誌や新聞を飾った。僕が15歳、中3のときのことだ。何事も「R.E.M.ならどうするか?マイケル・スタイプならどう言う?」というのが僕の指針になっているから、当時思春期の“中2病”真っ只中の僕にとって選挙で投票するということは“COOL”だ、ということになった。そして大人になった今でもそのときの感情をいつでも思い出す。

その『GREEN』のなかで「World Leader Pretend」という1曲だけが歌詞が掲載されている(それまでR.E.M.の作品に歌詞がプリントされることはなかった)。僕はその歌を繰り返し繰り返し聴いて辞書を引いたから全部そらで歌える。「これは僕が作り上げた世界/僕はその世界の指導者のふりをする/これは僕の人生、そして僕の時代/自分にフィットするようにしつらえる自由は与えられている/今はとても大事なとき/僕は自分で設計して壁を張りめぐらせた」という歌詞は、SNSで自分が選んで作ったタイムラインを眺めて「みんな同じようなことを考えて、いいことをして、世界はとても美しいな」と錯覚してしまう感覚に似ている。今日の夜のテレビのニュースが伝えることを考えるととても憂鬱になるけれど、東京の空はとてもよく晴れていて、選挙に行かない理由はない。



Posted by monolog at 11:04│Comments(0)TrackBack(0)

この記事へのトラックバックURL

http://trackback.blogsys.jp/livedoor/monolog/52101913