

猫が出てくる曲ばかりをたてつづけに4曲。そしてポチなきあとにポチ実が登場したときの“恋の予感”エピソードと絡めて「予感」を。この日は声がスーッと良く出て、窓の外のメタセコイアのてっぺんまで登っていくような感覚でした。「ポチの子守唄」「些細なことのように」ではすすり泣く音が聞こえてきて、僕はそっちのほうを振り向けませんでした。ポチの写真に囲まれて歌うのはやっぱりとても特別な感じがして普段のライブとは全然違う感情。
本編最後に歌った「Auld Lang Syne(蛍の光)」は古き友との思い出を想う歌。僕はポチのことを考えながら歌いました。アンコールでは「SING A SONG」、そしてポチとの出会いとなった「饒舌スタッカート」収録の「拍手手拍子」で文字通り手を叩きながら「ひなたのねこ展」最終日を讃えました。・・・のはずが「もう少し展示を延長しましょう!」という嬉しいお言葉をいただいてまだポチは諫早にいます。2月1日まで写真を飾っていただいてますのでぜひお近くの方は足をお運びください。

終演後はお客さんみなさんといろいろな話。一緒に暮らしている猫の話からご自身の亡き息子さんの話など人それぞれの人生があって人それぞれの暮らしがあるのだなあと改めて思いました。みなさんの暮らしに音楽を添えられているのなら嬉しいです。オレンジスパイスのみんなとの打ち上げは長崎ちゃんぽんパーティー。こんなふうに鍋を囲んでちゃんぽんを召すのは初めてでした。またここで歌えたらいいな。心強いスタッフの皆さん、そしてご来場のお客さん、本当にありがとうございました。スタッフ全員に見送られながら僕は真っ暗な長崎自動車道を再び嬉野温泉へ…。

