2015年03月07日

ひなたのねこTALK & LIVEー猫がつなぐ(2015年3月6日 @ 下北沢 モナレコード)

最後の「ひなたのねこ展」期間中の、最後の「ひなたのねこライブ」が終了しました。

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僕と近藤研二さんの繋がりについては去年からの猫騒動日記のサードシーズンあたりを参照にしていただきたいのですが、猫が結んだとしか言いようのない縁がきっかけの共演ライブは感慨深いものがあって一瞬一瞬が感動の連続でした。ばたばたとリハーサルをして普段あまりライブをやっていない2階カフェスペースでのお座敷ライブでしたが、猫の写真(近藤さんちのマルオくんのスナップもステージ左上から見つめていました)に囲まれて優しさと悲しさとあたたかさに包まれた空間だったと思います。


2015年3月6日(金)@ 下北沢 モナレコード
“ひなたのねこTALK & LIVEー猫がつなぐ”


1.夏の日の幻(『pilgrim』)
2.猫町オーケストラ(VA『猫と音楽の休日』)
3.太陽と満月(新曲)

<TALK with 木下綾乃、近藤研二>

4.Phenomenal Cat(The Kinksのカバー)
5.眠れねこねこ(2355おやすみソングカバー:近藤研二作曲)
6.ポチの子守唄(新曲:近藤研二編曲)
7.my favorite things - ぼくのお気に入り(新曲)
8.些細なことのように(新曲)

EN
9.small good things - ささやかだけど大切なこと(新曲)
10.El Noi de la Mare - 聖母の御子(スペインカタルーニャ地方の賛美歌:近藤研二ギター独奏)
11.日向の猫(『新しい青の時代』)



挨拶から近藤さんを呼び込んで「夏の日の幻」と「猫町オーケストラ」では近藤さんはやわらかなガットギター、「太陽と満月」ではエレキギター。Controversial Sparkでロックする近藤さんを観て栗コーダーのときとは違う一面を知っていたので一緒にロックする曲ができてよかった。一旦楽器を置き、木下綾乃さん登場してトークを。

綾乃さんとのトークは1月の経堂芝生以来。近藤さんと綾乃さんは初対面でしたが、奇遇にもJR上野東京ラインのCMで絵と音楽の共演済みという繋がり。事前の打ち合わせ何もなくトークをしましたがちゃんと可笑しく楽しく猫愛あふれる感じになりました。ポチのこと、近藤さんちのマルオのこと、綾乃さんちのハナとクロのこと。綾乃さんが突然「猫ってサイコー!」、近藤さんも「かわいいよねえ!」と振りきれるあたりで「ひなたのねこ展」主宰者としての僕の理性が働き、猫話はこれまで。ライブ後半戦へ。

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ポチが亡くなったあとすぐ、僕が愛聴してたインターFM「バラカン・モーニング」のなかで代打DJだった萩原健太さんがポチのために選曲してくれたThe Kinksの「Phenomenal Cat」という曲。僕はそのとき初めてその歌を知って大好きになったのですが、それを初めてカバーしてみました。可愛くて楽しい歌、元歌はオス猫が主人公なのですが僕は歌詞を全部「彼女」に代えて歌いました。僕はギタレレ、近藤さんはウクレレ。そして「眠れねこねこ」は近藤さん作曲の静かな祈りのような歌。キーを合わせて僕が歌わせていただきました。近藤さんのコーラスもいい!そして個人的にはこの日のハイライト「ポチの子守唄」を僕はギターを持たずに歌い、伴奏をすべて近藤さんにアレンジしてもらうというトライアル。柔らかくきしむナイロン弦の音、風景が移り変わるのを感じながら気持ちをこめて歌うことができました。

レコードになっていない新しい曲を多く演奏することになったこの日のステージでしたが、「my favorite things」という真新しい曲にもエレキギターを添えてもらった。自分が好きなモノコトや自分の信条を宣言するのは勇気のいることだけど、もう僕はそういう迷いや逡巡を越えて好きなものに囲まれて暮らしたいと思っていて、この歌はそういう思いを詰め込んだ歌になりました。「些細なことのように」を初めて聴いたとき近藤さんは当然僕がポチを亡くした後に書いた歌だと思ったそうですが、これは震災前の2010年から歌っている歌。ようやく僕が歌に追いついた。

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最後に歌うのはやっぱり「日向の猫」、その前に近藤さんのギター独奏でスペイン・カタルーニャ地方に伝わる賛美歌を奏でてもらった。額にはめて取っておきたいような、美しい時間だなあと感動しました。終演後はたくさんのお客さんにサインをしたり、猫の話をしたり。友だちもたくさん来てくれた。デレデレしながらネコネコ言いながらも結局は圧倒的に芳醇な、とても音楽的な空間になったことが嬉しいです。

打ち上げでは綾乃さんとともにイラストレーター猫サークルチームのイナキヨシコさん、石坂しづかさんも一緒に。そこにいる全員が猫好きという、余計は配慮のいらない猫宴会で夜遅くまでiPhoneを見せ合ったり猫物語を聞かせ合ったり泣いたり笑ったり、なんだこの集まりは?とおかしくなるようなとても楽しい夜でした。近藤研二さんとはまた4月11日に渋谷喫茶SMiLEでのライブで一緒に演奏することになりました。木下綾乃さんとは5月の蔵前in-kyoでの原画展でまた一緒に猫トークとミニライブを。ねこネットワークが強固になりました。たくさんのご来場ありがとうございました。




Posted by monolog at 15:03│Comments(0)TrackBack(0)

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