2015年03月08日

春の予感のようなもの



昨日のこと。思えばここしばらくいろんな録音作業とライブ準備とひなたのねこ展のいろいろで全然街をぶらぶら散策しない日々が過ぎていたので、思い立って渋谷へ。欲しかった本を買い、CDを買い、レコード屋をパトロールして買うべきものを狩り、結局は本屋とレコード屋と楽器屋くらいしか行かないのだけど、この無駄遣いみたいな時間でいろいろ刺激が補填されたような気がした。僕は普段あんまり日本語の歌を聴かないのだけど、シャムキャッツというバンドが去年から気に入っていて、バスを待つ彼女が最近「お母さんのこととか保険のこととか色々」ちょっとくたびれている、というシーンから始まるその新譜が日が暮れた降ったりやんだりの帰り道の、週末の渋滞した車窓の風景にとても似合って鳴っていました。

同じように僕は普段ほとんどマンガを読まないのだけど「ゴメスが登場している」という情報をSNSで知り、音楽もやられているノッツさんという方が書いた「SONGBOOK」というコミックを買って読んでみた。主人公の女の子が「もう10年以上も前のCDだけど」と『cobblestone』を聴くシーンあって、昨日はちょうど『cobblestone』を核とした“まちづくり”三部作15周年の完全再現ライブの詳細発表の日だったのでそのシンクロニシティに不思議な縁を感じました。小学館IKKI COMIXというところから今月出た「SONGBOOK」という本です。

4月11日の近藤研二さんとの渋谷喫茶SMiLEでのライブはソールドアウトとなりました。4月5日のヒックスヴィル中森泰弘さんとのライブはまだ会場である巣巣のHPで予約受付中です。その、昨日発表になった4月25日GOMES THE HITMANのライブもナタリーに紹介記事を書いていただいたので「まだいるの?」とか「懐かしいー」とか言って、それこそお母さんのこととか保険のこととかいろいろくたびれてるような同世代やなんかが15年前くらいの若くて無責任でいろんなことに興味を持っていたあの頃を思い出したりするきっかけになったらいいなと思うし、ずっと応援してくれている人がちゃんとチケットが取れるように見えない念のようなものを送ろうとも思っていますし、とにかく春になったらまた新しい何かが始まる予感がします。




Posted by monolog at 12:33│Comments(0)TrackBack(0)

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