
ポチが天国へ旅立ってもうすぐ10ヶ月、そしてポチ実がうちの猫になって7ヶ月になった。実物を見て「こんなに大きいんだ!」と驚かれるほどポチ実はふくふくと太り、もう4.5キロくらいあるのではないか?ポチは最期4.8キロだったので間もなく1歳になるポチ実は育ちきった成猫になったのかもしれない。最近は来客があるとき無理やりポチ実をリビングに幽閉してお客さんの相手をさせている。最初はぶるぶると震えてパニックになっていたのが、なんだかそのうちもうあきらめてしまった感じになって、ついにお客さんの胸に抱かれるところまでになった。で、閉じ込めたドアを開けて「ごめんごめん、もういいよ」と解放してもちょっと距離をおいてこちらの様子を伺ってかくれんぼごっこしたりしてかなり興味はあるみたいなので、もう少しで誰とも仲良くできるウェルカムな性格の猫になるのではないかと楽しみにしている。
4月1日にアドヴァンテージ・ルーシーのアイコちゃんのところのリロが旅立った(リロの闘病記)。リロがまだちっちゃな仔猫の頃、アイコちゃんのパーカーのなかに抱かれてGOMES THE HITMANのレコーディングに遊びにきたときのことをよく憶えている。2004年、11年も前のこと。闘病中からいろいろ様子を聞いていたんだけど、亡くなった夜は猫を介して繋がったたくさんの友だちがチャット状態でリロとアイコちゃん家族を優しくねぎらって、とても美しいオンラインお通夜でした。なんでこんなに涙が出るんだろうかと不思議だった。ついこないだ経験した季節を猛烈に思い出している自分がいました。
先日も一緒にライブをやったご近所の近藤研二さんも愛猫マルオをなくしてもう8ヶ月、うちに遊びにきてポチ実と遊ぶときもカチコチのポチ実とは対照的に本当に嬉しそう。近藤家の新しい家族探しに僕も同行させてもらって、先週末は猫の譲渡会をはしごした。まず最初にずっと興味があったランコントレ・ミグノンの譲渡会。ここの猫たちはとてもキレイにケアされていて感動した。多頭飼い崩壊や育児放棄など猫が背負う過去はさまざまでいろんな想いが去来する。インスタグラムで見て知っていた「ル」と「ノ」という名前の2匹(頭にそういう模様があるのです)がトライアルにもらわれていく瞬間に立ち会うことができました。
ミグノンプランのすぐそばにあるTAS YARDというカフェで一休みしたあと、今度は中野方面での里親会へ。こちらにもたくさんの猫がいたが、高齢猫や目の見えない猫、人間に虐待されて片方前足がない猫、フーフーいって人に触らせない猫、もらわれていったのにまた出戻ってしまった猫などタフな人生(猫生)を歩くコたちが多かった。やはり思うこといろいろ。ミグノンも中野の保護団体もスタッフの皆さんが慈悲深く献身的で素晴らしかった。僕も近藤さんも猫疲れしてしまったのか帰り道は言葉数少なかった(あるいは物思いにふけってた?)。いろんな猫の物語、いろんな保護活動、いろんな譲渡会、様々な里親条件があることがここ最近改めてだんだんわかってきましたが、この日はこの日で行ってよかったなと思いました。
そうこうしていたら庭先にポチ実のお母さん「チミママ」がやってきました。まだまだ猫騒動は続きそうです。



