2015年05月07日

TAYLOR SWIFT『THE1989 World Tour』日本公演



去年早々にチケットを手に入れてずっと楽しみにしていたテイラー・スウィフトのライブ。昨年6月のさいたまスーパーアリーナ以来短いスパンで2度もスタジアムライブを観ることができるというのはとても幸せ。まだポチが元気だったころのことなのでずいぶん昔のことに感じるが。新作『1989』リリースに付随する世界ツアーの初日、日本から始まるということで内容もまったく初披露だったわけですが予想を軽く越えていくエンターテイメント性あふれるステージでした。圧倒的、テイラーおそるべし。

午後になって水道橋まで出かけると東京ドーム前の物販テントにはものすごい列。このお祭りには身を委ねる覚悟だった僕は幸運にも1時間ほど並んでTシャツを買えました(去年は売り切れた)。Swiftiesとかテイラー女子と呼ばれる女の子たちが様々なコスプレをしていて目に鮮やかで楽しい。「あ、あれはPVのシーンの」「チアリーダー」「電飾服!」「ジミー・ファロンとのコントのときの格好!」とかかなりマニアック。サインボードやテイラーへのメッセージを抱えて、好きなアーティストに100%の「好き」を示すその姿がとても美しいと思いました。

かく言う僕も会場入りしたらどんどん興奮してきて、開演直前にはすぐ目の前にテイラーのパパとママがやってきたのでちぎれんばかりに手を振ったりして。開演してから2時間はあっという間。入場者に配られたLEDのリストバンドはコンピュータ制御されて曲によって点灯の仕方を変えて5万人以上の会場が光の粒となってうねる。こんなに広い会場でも上昇下降、360度回転するランウェイでテイラー・スウィフトをすぐ近くに感じられました。オペラグラスのなかでも可憐な姿だったなあ。これまでのヒット曲を大胆にアレンジを変えるところに現在進行形のアーティスト気質を見た。ギター(Fender ジャガーがクール)を弾く曲もあって大満足。とても刺激的。

中高生の頃に洋楽に目覚めた僕は九州の田舎にいたので簡単には来日コンサートに出かけられなかったから若いテイラーファンの女の子たちが一生懸命英語を勉強してMCを聞き取ろうとしたりメッセージを送ろうとする姿に羨ましい気持ちを抱く。奇しくも開演直前の場内BGMで流れていたティファニーを福岡で観たのが僕の洋楽ライブ初体験。その後高校1年のときに学校を休んで行ったU2の大阪城ホール公演、そこで共演者として強烈なギターを聞かせてくれた生きる伝説BBキング、あれからずいぶん長い時間が経ったのだなと感じるが、それでもまだまだ音楽はマジックを呼ぶし、見たことのない景色を見せてくれるから、僕は音楽を好きでいることをやめられない。

配布されたLEDリストバンドは最終的には手を叩くと光る仕組みになって、家に持ち帰ってもまだなにかの拍子に赤青黄色と色を変えて点滅する。そのたびにしばらくはこの日の夜のことを僕は思い出すのだろう。

Posted by monolog at 08:53│Comments(0)TrackBack(0)

この記事へのトラックバックURL