2015年06月27日

一年で一番“梅雨”な日



昨日のこと、お昼から出かけて友人溝渕ケンイチロウ宅へ。東京を離れて故郷広島県福山市に戻ることを決めた彼の引っ越し当日に押しかけてゆっくり話をすることができた。思えばこの家への引っ越しの日、僕はミュージシャン仲間と一緒に荷物を運ぶのを手伝った。それがちょうど8年前、2007年の6月だった。8年。それが長いのか短いのか全然わからない。彼が在籍したセロファンと初めて共演したのが2000年の秋(大阪でセロファンとキセル、東京でセロファンと青山陽一さん)それ以来ずっと同胞意識を持ち、刺激し慰め励ましあって今がある、と思う。音楽を止めるわけではないので、またいろんな場所で会うことになるだろう。しかし西東京の深緑と風情のある喫茶店、彼の家はひとまとまりのセットだったので引っ越しのトラックがやってきたときにはそのリンクがなくなってしまうことにちょっと寂しくなってしまった。僕はこの家の荷物を運びこんだ日と運びだした日に立ち会った人間だということになる。

午後からは雨が強くなって湿度も高く気圧は低い。猫はずっと身体を伸ばして気だるく寝ているし、一年で一番梅雨らしい日だなあ、とため息をついた。こういうときにはパッと気が晴れるようなサムシングが必要で、庭先の紫陽花を切り花にして半紙を巻きつけて魔除けのおまじないを。最近教えてもらった風習だが、6月の6が付く日に備えるというので昨日はナイスタイミングだったのだ。そして雨のなか新宿へ出かけて夏服を買って雨の季節の先の風景を夢想する。

夜になって、いつも聞いているラジオ番組「荻上チキ・Session-22」が猫特集ということだったので思わず送ってしまったメールを読んでいただいて狂喜乱舞。『the loved one』から「猫町オーケストラ」がかかった。ものすごく客観的にその歌を聴いている自分がいて、静かに感動しました。終了後に番組プロデューサーの方から「ちょうど今日iPodに入っている『雨の夜と月の光』を聴いたところだったのでびっくりしました」とメッセージをいただき、僕もびっくりした。一年で一番“梅雨”な日に心がパッと晴れるようなことがたくさん。そんなに悪くない一日でした。

今日は鎌倉molnで作家広瀬裕子さんとのイベント。いつもと違うセットリストにわくわくしています。若干の当日券があるそうなので直接会場までお問い合わせください。


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『この世界にようこそ』刊行記念
ライブ&トークセッション 広瀬裕子×山田稔明
「ネイティブ・インディアンと小沢健二、その言葉」


2015年6月27日(土)@ 鎌倉 moln
18:30開場/19:00開演 
料金:2000円(1ドリンク付き)
出演:広瀬裕子、山田稔明


★ご予約はmolnまで、メール、電話、店頭にて受付します。
メール belleandnatary@yahoo.co.jp
タイトルに「6/27 予約」、本文に「名前・人数・電話番号(代表者の方のみ)」
を記載の上、送信ください。
電話 0467-38-6336(水-日、11:00-18:00)
*いただいた情報は本イベントに関する連絡以外には使用しません。

moln( http://cloud-moln.petit.cc
鎌倉市御成町13-32 2F 電話 0467-38-6336

Posted by monolog at 11:02│Comments(0)TrackBack(0)

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