友人でありバンドメンバーの五十嵐祐輔くんが仔猫を飼い始めた。先週鎌倉molnでのライブの際、ちょっと立ち寄って愛でるつもりが、あまりに小さく痩せていて儚く、少し元気もないように見えたので心配になって、その後もずっとやりとりを続けていた。「猫はいいよー」「五十嵐くんも実際に猫と暮らすようになったら張り子の猫の絵が変わってくるかもよ」「人には、猫を飼う人生と飼わない人生のふたつしかない」と背中を押した手前もあり、昨日再び五十嵐ミルクと名付けられた仔猫を訪ねることにしたのです。ご近所の近藤研二さんと連れ立って。近藤家は乳飲み子だったモイを立派な(元気凶暴な)猫に育てた直近の経験があり心強い。
まず大船のペットショップで仔猫用のフードやブラシ、タオル、ウェットティッシュ、猫のおもちゃなどを購入。カフェ・ヴィヴモン・ディモンシュで待ち合わせて仔猫のもとへ。やはり近藤さんから見ても仔猫ミルクは小さく頼りない。多分五十嵐くんちのミルクはキジ白のオス、多分生後1.5ヶ月くらいで、少し栄養が足りていない。それから3時間くらい、何を教えたということもないが、遊ばせ方とかご飯の皿の高さとか(買ってきてあげた半生のフードをペロリと食べてくれた)、トイレの場所などを話しながらの3時間くらい。仔猫にとっては大きな人間が何人もやってきて緊張しきりだっただろうけど、五十嵐家にとっては何らかの役に立ったのではないかと思います。猫先輩は後輩に厳しくも優しい。
仔猫時代というのはあっという間の時間だ。ポチ実はわが家の庭に現れたときはもう2ヶ月半くらい、四肢もしっかりしていて、仔猫の時代の最後の頃だった。駆けまわり、眠さと戦いながら遊ぶその姿はとても可愛くて、僕はポチの仔猫時代を知らないので「ああ、ぽっちゃんもこんな感じだったんだろうな」と想像し追体験した。ご近所近藤さんちのモイも遊びにいくたびに大きくなった。ミルクもきっと寝て起きたら大きくなっているような超成長期間のはずなのでその貴重な時間の一瞬一瞬を五十嵐くんには謳歌してほしいなと思う。そして、またこれで鎌倉に遊びにいく理由が増えたことがとても嬉しい。




