2015年07月22日

夜の科学 in 名古屋 - for the loved one(2015年7月18日:ライブ後記)

DSC09869

先週末、土曜日の朝に東京を出発。三連休の初日だったが大きな渋滞に巻き込まれることもなく、僕は春風亭一之輔の落語を見て以来ずっと食べたかった鰻を食べてライブに備えました。会場となった名古屋揚輝荘は大正から昭和にかけて松坂屋の初代社長15代伊藤次郎左衛門祐民によって構築された別荘だそうだ(仏教に信仰が篤く4ヶ月のインド等へ仏跡巡拝旅行も経験しそのときに受けた感銘が内装に反映されている)。80年前からほぼ同じ姿を保っているそうで、趣きのある舞台に心がときめきました。音響機材をすべて持ち込み1時間で準備。慌ただしくてずっと汗をかいていました。開場、内装を目の当たりにしてお客さんの「わあ!」と驚く声が聞こえてきた。揚輝荘スタッフの方がいろいろ気を効かせてくださって、わざわざステージの幕をおろして見せてくれたりちょっとした解説をはさんでくれたりホスピタリティに富んだ施設でした。

DSC09870 DSC09871

DSC09887

僕は今回のツアーでMartinのOM18VというメインギターとYAMAKIという1970年代に作られた国産メーカーの12弦ギターを持ってまわりました。12弦は「一角獣と新しいホライズン」でイントロのアルペジオを弾いたギターで、「my favorite things」のキラキラした雰囲気を表すのを手伝ってくれると思ったのです。時代を重ねた多目的室の空間はいい響き、昔はここで舞踏会が行われたんだろうな。演奏はじめたそばから「ああ、今度はここであんなことやこんなことや…」と妄想。

事前にいただいていたリクエストで今回のツアーには「長期休暇の夜」が取り入れられた。今年の夏は花火をしたい。この日の「ポチの子守唄」は12弦ギターでMONOLOG最新号に収録の初期バージョンで演奏。「些細なことのように」と続き、泣いている人がたくさんいたけどそっちを見ないようにして完奏。そして演奏するのが二度目の新曲をふたつ。だんだん身体と唇に馴染んできた。

DSC09895

限られた時間のなかでのライブだったので駆け足でバタバタと終演した印象がありましたが、また必ずこの場所でライブを企画したいと思っています。他の会場ではできないことができそうです。『the loved one』のレコ発ツアーなのでお客さんたちと猫の話をすることが多いですが、もっと身近な自分の出来事と関連付けて聴いてくれている人がたくさんいることもわかりました。とても嬉しいし、作り手として幸せです。また会いましょう。




Posted by monolog at 12:24│Comments(1)TrackBack(0)

この記事へのトラックバックURL

この記事へのコメント
揚輝荘でのライブはとても良かったです。
いい氣が漂う、濃密な時間でした。
ステージのバックが木の為か、ジーっと見ていると、
吸い込まれそうな感覚がありました。
ライブがなければ知らなかった、行かなかった場所なので、
是非、またここでライブをして欲しいな〜と思いました。
Posted by shina at 2015年07月23日 10:26