2015年08月25日

30年目のラジオ|杉真理 “LIVE 2015 『SYMPHONY#10』30th Anniversary”

昨日のこと、夕方から出かけて渋谷へ。杉真理さんが1985年にリリースした『SYMPHONY#10』の30周年記念ライブ。僕は「風街レジェンド2015」を目撃できなかったので、会場で会う知人たちからその奇跡のような素晴らしさを伝え聞いていろいろ妄想した。杉さんもMCで風街の話をたくさん聞かせてくださった。初日の公演が終わって楽器や機材もないので電車で渋谷からの帰路、橋本哲さん(春の“まちづくり三部作”再現ライブでギターを弾いてくれた哲さん)と「あそこすごかったねー」「あの曲もよかった!」と興奮冷めやらず電車に揺られていたら隣の席の人が風街SONG BOOKを読んでいて…という話が面白かった。奇しくも僕は哲さんの横で昨日のライブを観ていたのでなおさら。

僕はリアルタイムで杉さんの音楽を聴いていないので、30周年を迎えた『SYMPHONY#10』をとても新鮮な気持ちで受け取った。いつだったか、仕事帰りの車のラジオから「Key Station」という曲が流れてきて(そのとき初めて聴く曲だった)その歌詞に心震え、すぐに杉さんにメールをしたことを憶えている。「ラジオ」をテーマに作られた作品はそのまま「音楽」への愛に直結し、さらには「コミュニケーション」をも包括している。総立ちで盛り上がる会場を眺めながら、お客さんたちの青春に対しても杉さんは責任を持って歌い続けるのだなと感動した。素晴らしかった。

すべての楽曲が演奏された後、名残惜しそうに杉さんが大瀧さんのことを話し始めて、僕の隣でライブを観ていた息子の未来くんがいつの間にかいなくなっていたので「なんだよ、みーくん。お父さんがいい話してるのに」と思った次の瞬間に彼はステージに呼び込まれ、「君は天然色」のカウントを始めた。去年、今年と杉祭りでも演奏した永遠のクラシックはこの日もカラフルに乱反射していました。良い夜だった。20年先を行く優しき大先輩の背中を見失わないように僕も歌を鳴らし続けたいなと思いました。




Posted by monolog at 09:13│Comments(1)TrackBack(0)

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この記事へのコメント
『SYMPHONY#10』は大好きで、シュリンク付きで持ってます。
リアルタイムで聴いていて、バイト先のバックルームでもよくかかっていたのを覚えています。

中でも山田くんも触れられている「Key Station」が大好きで、当時は元春を始め登場するアーティストにいちいち「おぉ!」と胸踊らせて聴いていたのですが、今はもうたまらなくノスタルジックな気持ちになってしまって(アーティストの部分よりも「部屋の片隅にみんないるよ」なんていうところとか)、聴くたびに鼻の奥がツーンとなってしまいます。
この前カラオケで歌ったら涙声になってしまいました(笑)

先日、志田一穂さん主催の80's夏祭りイベントの盛り上げ配信企画でも回しましたよ!
Posted by りーな at 2015年08月25日 19:07