夏が終わる。あんなに暑かったのがウソだったみたいに寒い雨の8月の終わりに僕らは「嗚呼、夏が終わる…」と感傷的に遠い目をするのだ。東京で猛暑日の連続記録が出たころはポチ実もさすがにぐったりと身体全面を床につけて毎日をやりすごしていたが、総じて元気で健康的で毎日(雨の降らない日は)庭の散歩をし、蝶々を追いかけ、蝉を捕まえ(ときどき食べ)、カナヘビの尻尾に翻弄されたり、昨日などは雨後に現れた大きなヒキガエル(これは写真が気持ち悪すぎてインスタグラムにはアップしなかった)と対峙して固まったり、夏休みの子どものように楽しい日々を送った。
1年前の今頃のことを思い返す。今年より暑い日が長くて、たくさんのライブに明け暮れた僕はぐったりと夏バテしていて、ポチがいなくなって2ヶ月経っても心にぽっかりと開いた穴はそのままで、プールからあがった後みたいぼーっとして重だるい体を引きずって溜息をついていたように思う。GOMES THE HITMAN再始動のミーティングも始まった頃。9月最初の日、気持ちを切り替えなければ!と下北沢leteでのライブで夏を見送った。ポチの生まれ変わりのような仔猫ポチ実が庭に現れたのは9月2日で、来週でもうすぐ1年になる。ポチ実と季節をひとまわりだ。下の写真は最初に写したポチ実の姿。この瞬間をずっと忘れることはないだろうと思う。
ポチ実の姉弟のチッチとミンミは先週末の譲渡会でいい出会いがあり、姉弟揃ってトライアルが始まるそうで嬉しい。ちょっと前に家から脱走してしまった加古川チャッツワースのチャオ実も翌日には無事保護されて胸を撫で下ろした。五十嵐くんちのミルクもどんどん大きくなって顔もきれいになって安心だ。近藤さんちのモイは王子様のように可愛いからまたそろそろ会いにいかなきゃな。猫たちにもそれぞれの暮らしが流れる。この猫騒動ブログももうすぐ1年。魔法じかけの日々は続いていく。猫は僕にとってのラッキースターである。
猫の健康管理士という資格があって、ポチ実の長生きのために勉強を始めた(通信教育で)。猫騒動はまだまだ続きます。