2015年10月12日

「猫と暮らす」ということ|吉祥寺ニャンポジウムが終了しました

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昨日のこと、吉祥寺猫まつりのなかでもスタッフ陣が大きな尽力をしていた「吉祥寺ニャンポジウム」が開催されました。午後から雨も上がってよかった。近所だけれど成蹊大学のキャンパスに足を踏み入れるのは初めてで、大学二年のときに組んだバンドでデビューして今に至る僕はやっぱりいつまでも学生気分みたいなのが心の根底にあって、キャンパスの広々とした異世界にはウキウキした気分にさせられます。しかし、会場入りするとシンポジウム参加の皆さんは言わば“猫界の重鎮”ばかり。その中でパネラーとして、何も知らないただの猫好きおじさん代表としての役割を果たせるのか緊張。

お昼から映画「みんな生きている〜飼い主のいない猫と暮らして」の上映、なんと150名ほどの方がご来場とのこと、そのままシンポジウムへ。会場はとてもきれいなカフェとホールが合わさったような空間。映画監督の泉悦子さん、NPO法人ねりまねこ副理事長亀山嘉代さん、キャットシッターのパイオニア猫の森代表の南里秀子さん、むさしの地域猫の会の西村麻衣子さん、そして成蹊大学ボランティアサークルunimal projectの学生さん、猫好き音楽家の僕というメンバーで「地域猫」と「猫の保護活動」についての意見交換。

知らないことを知る、というのはとても刺激的なことだ。映画を見て、驚いたところを作り手側からまた言葉を重ねて説明していただく機会は貴重。むさしの地域猫の会には今年の春に仔猫とその親猫(チミママとポチ実の姉弟チッチとミンミ)のことでお世話になったのだけど、猫の保護活動の現場の声は興味深かった。南里先生がおっしゃった「“猫を飼う”のではなく、猫と暮らす。私たち自身が猫の環境のひとつになることが大切」という言葉には何度も頷いた。“ニャンポジウム”というほんわかとした響きとは対象的なとても真摯で真剣な集まりだったように思います。そしてチャリティーライブ…。

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猫が出てくる歌だけのセットリスト。まずこの会場、音が響いてとても気持ちよくてスーッと自分の声が後ろの方まで伸びてそのまま窓から夜空へ登っていくような印象がありました。「ポチの子守唄」「些細なことのように」では鼻をすする音があちこちから聞こえてきたのでもらい泣きをこらえるのが大変でした。とても真剣に聴き入ってもらえてとても嬉しかったです。今回のイベント声をかけてくださったむさしの地域猫の会、イベントの準備に奔走してくださった猫まつりスタッフに学生の皆さん、本当にありがとうございました。

最初はチャリティーライブを、という依頼だったのを僕の方から「シンポジウムにも興味があるんですけど」とお願いして出させていただいて充実した一日となりました。イベント終わって、ねりまねこ亀山さんから「山田さんのように“猫ってかわいいよね。幸せだよね”と言うことが猫の味方を増やすことにつながると思いました」というメッセージをいただいてとても嬉しかったし、猫好き音楽家代表としての役割を果たした、と思いました。長丁場のイベントでしたが参加いただいた皆さん、ありがとうございました。



Posted by monolog at 11:21│Comments(0)TrackBack(0)

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