2015年10月17日

小説「猫と五つ目の季節」のこと7|明日はいよいよ先行発売公演です

いよいよ明日は小説「猫と五つ目の季節」お披露目の先行発売公演です。吉祥寺キチムにて19時から、ほぼ満席、残り少しとキャンセル分の予約を受け付けていますのでご来場ご希望の方はお早めにお申し込みください。入場者特典のステッカーも完成しました。フードをカフェ長男堂に担当してもらいますが、「ミケ玉子焼き弁当」なるものを用意してくれます。長男堂店主曰く「やばいくらい美味しい」とのこと、いろんな催事で大人気のメニューだそうです。パッケージには僕が絵を描きました。お持ち帰りしやすいお弁当なので会場で食べるのもいいしゆっくりおうちで食べるのもいいでしょう。小説のなかでも重要な役割を果たす場所、人物のモデルにもなった、(ある界隈では)噂の長男堂の味を味わう良い機会になれば。今日はいただいた感想コメントのなかからお三方のものを紹介します。坂本千明さんは現在西荻URESICAで「猫の恩返し返し展」開催中。加古川チャッツワースも長男堂もその存在感とエッセンスは小説のなかに確かに潜んでいます。





新幹線で一気に読ませて頂きました。あいにく通路側の席だったため、途中何度も
「あ、ここまでにしておこう。さもないとボロボロの顔になる」と思いながら、
読み進める事を止められませんでした。
まず山田さん、よくぞこの物語を書き上げられましたね。
どんなにか大変な作業だったのではないかと思います。そこに心から尊敬します。

限りなくノンフィクション(ですよね?)のこの物語、冒頭からスッと引き込まれ、
いきなり第1章で胸がつまってしまい、自分でもよくわからない涙が出て
周囲にバレないようにするのが大変でした(途中で諦めて、もういいやと開き直りましたが)。

ポチとの出会いの場面、cafe+gallery芝生のユサさんからも伺って、自分なりに想像していた
葉山の情景が山田さんの言葉によって鮮やかに浮かび上がり、小説の中の言葉を借りれば
「猫と暮らす人生」の始まりであり「猫に選ばれた」瞬間でもある訳ですが、とても幸福で
眩しすぎる場面でした。それはとてつもなく甘美だけれど、反面必ずやってくる別れを
ほのかに予感させされ、たまらない気持ちになったのかもしれないのですが、
むしろポチが亡くなった場面よりも胸を突かれてしまったのです。ごめんなさい。

そして猫と暮らすことは、その出会いが全てなんだとすら思えました。
人間に比べたらとても短い猫の生涯に参加させてもらうという事がいかに幸運な事だろうかとも。
ポチ実の登場はブログでも拝見していましたが、やはりドキドキしてしまいますね。
改めて猫の摩訶不思議さに魅了され、神様アンタやるじゃん!とハイタッチしたくなる
清々しい気持ちで読み終えました。

読まれた方が自分の目の前の愛猫や、かつて共に暮らし、
忘れられない猫の記憶をギュッと抱きしめずにはおれない作品だと思います。

坂本千明さん(イラストレーター)




山田稔明「猫と五つ目の季節」には穏やかな日々の生活に主人公と猫のリアルな距離感の
描写とファンタジックな巡り合わせが描かれてゆく。上手く絞られた登場キャストにより、
主人公と猫の生活の心理描写に自然と深く引き込まれます。これは映画化が見てみたいな。
誰がポチとポチ実を演じる!?

紅茶と英国菓子の店チャッツワース 店主




僕とポチが登場すると聞いていたので、
てっきりエッセイ本なのかと思っていましたら、
紛うことなく「小説」でありました。

ポチと僕。出会いはよそよそしいものの、
ある時からイチャコラを見せつけられ、
なんとも見ている(読んでいる)こちらが恥ずかしいカップルの物語…
と言う目線で読んだならば、途中登場する定食屋の女がっ!!クソっ!
となるのが少女漫画の定説ですが、そこはさすがの山田さん。
登場人物すべてが優しく悪い人は誰もいません。

物語の終盤は電車やカフェなど人前で読んではなりませぬ!

そして最後に一言。
半分くらい現実が混じっておりますが、これはフィクションの小説であります。
どこかで聞いたことがありそうな定食屋が出てきますけれど、物語の中の話。
架空ですから!現実とごちゃ混ぜになさらぬよう願います(笑)。

カフェ長男堂 店主




2015年10月18日(日)@ 吉祥寺 キチム
山田稔明「猫と五つ目の季節」発売記念ライブ
LIVE “猫と五つ目の季節”

18:30開場19:00開演/前売4000円(ドリンク代別途)
出演:山田稔明 with itoken、近藤研二、佐々木真里、海老沼崇史、上野洋
フード:カフェ長男堂
*チケット取り置き予約受付中
キチム
〒180-0004
武蔵野市吉祥寺本町2-14-7 吉祥ビル地下1階 

Posted by monolog at 12:38│Comments(0)TrackBack(0)

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