2015年11月03日

本屋ライブは楽しい|北書店再訪(2015年11月1日 @ 新潟 北書店)【ライブ後記】




燕での打ち上げは楽しく遅くまで続き、ウトウトと眠る人も出るほどでしたが、次の朝にはシャキッと起きて、新潟市内へ移動。この日は15時開演のデイタイムのライブ。キングコングという中古レコードで約1時間レコードハンティングしたあと、お昼にはお寿司ではなくネルソンの庭というカフェでランチを。午後の光の差し込む北書店に移動して開演準備を。店主の佐藤さんは僕と同い年、波長の合う面白い人である。本屋さんなので当然本に囲まれた空間。開場した後もお客さんたちは思い思いの本棚の前でページをめくっているのが面白い。

この日は友人である原亜由美さんにトークゲストとして新発田市から来ていただいた。原さんには2年前にHARCOとまわった新潟旅でもお世話になったが、今回もとてもうまくおしゃべりをハンドリングしてくれた。地方出身者で大学入学のために上京した同世代ならではの感覚で面白い話しができたと思います。オフレコ話もあれこれ飛び出して貴重な時間でした。

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そしてライブ。川の流れと紅葉を歌った「光と水の新しい関係」が今の季節によく響く。真実はいつも繰り返す物語のよう、と20代前半に書いた「オレンジ〜真実」は実はフィッシュマンズ『ORANGE』のキャッチコピーを引用した歌だった。一番前で熱心に聴いていた子ども(姉弟?)が歌が始まるたびに「これ知ってる!」とか「これ僕が一番好きな曲」とか小声でお母さんに伝えるのがすごく可愛くて嬉しくなりました。

本屋には人間が残した様々な思考とどうでもいい情報と心をぽっとあたたかくするような言葉が渦巻いている、と思いながら歌うのがとても楽しい。僕の言葉もいつか化石になって、色や模様や意味も消えてしまうのかな。最後に歌った「ユートピア」と「日向の猫」でのお客さんたちのささやかだけど芯のあるコーラスがとてもきれいで終わるのが惜しくなるライブでした。たくさんのご来場に感謝。来年は秋以外の新潟も堪能したいですね。

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終演後はたくさんのサインと握手。最近「10年前くらいによく聴いていました」とか「ふと思い出して今GOMES THE HITMANは何をやっているんだろうと思って調べてこのライブを知りました」というような人によく出会う。ここ新潟でもそう。嬉しい再会です。大倉酒店という味のある、不思議な風情のお店で打ち上げ。原さんと僕と佐藤店長、同世代なので話は尽きず。またここで会いましょう。




Posted by monolog at 10:21│Comments(0)TrackBack(0)

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