2016年01月27日

猫と僕、五つ目の季節の歌|山田稔明 × どきキャン佐藤満春(2016年1月24日 @ 下北沢 B&B)【ライブ後記】

先週末のこと、楽しみにしていたどきどきキャンプ佐藤満春さん(サトミツさん)とのトーク&ライブ。ひょんなことからSNSを介して知り合って、今ではバンド活動までご一緒しているサトミツさんはお笑いの舞台で表と裏を駆けまわる才人。今回トークの打ち合わせはほとんどナシ、ぶっつけ本番のセッションとなりましたが、彼のラジオ番組「佐藤満春 in 休憩室」に出演したときに会話が面白いほど噛み合っていたので何の心配もしていませんでした。ただひたすら僕はジャック・バウアーの物真似ばかり練習していたのです。

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B&Bは素晴らしいセレクションのブックストア。個人的にも下北沢に来たときは立ち寄るお店だし、写真絵本「ひなたのねこ」も応援していただいた。柴田元幸さんと柴崎友香さんの講演を見にきたこともあるし(柴田さんにサインをいただいた!)小説を出すことになってこの空間で出版記念イベントをやるのが夢でした。たくさんのお客さんに来場していただき、わくわくした雰囲気のなか僕とサトミツさん壇上へ。自己紹介で僕は「私はジャック・バウアー、今日は今まで一番長い日になる…」とやったが、受けず。なぜ山田とサトミツさんなのか、そのきっかけと経緯を話すだけでいちいち楽しい。

小説『猫と五つ目の季節』を書き上げてPDF原稿をサトミツさんに送ったのが昨年9月中旬。送ったその日に彼は「結局移動中に全部読んでしまいました!」と嬉しい感想を送ってきてくれた。GOMES THE HITMANをデビュー当時から聴いてくれているサトミツさんは物語の裏側にある風景まで想像したのだろう。サトミツさん自身がエンタテインメント業界に表側と裏側、両サイドからコミットしているからか、音楽活動の光と影(人前で演奏して喝采を浴びることと人知れず苦労すること)の部分の話が盛り上がったのも面白かった。これまで新潟と大阪でゲストを迎えてトークセッションを行ってきたが、「猫」にフォーカスした前2回とは違う切り口での『猫と五つ目の季節』考察になったと思う。

50分トークをした後、ライブがスタート。今回サトミツさんリクエストの楽曲を中心にしたセットリストになりました。この日は奇しくもリリースからちょうど15周年ということで「饒舌スタッカート」でスタート。リクエスト楽曲のなかで絶句したのはインディーズ盤からの「海があればよかった」で、これは自分のなかでは「光と水の関係」へと繋がる習作であり、今では自分的に禁じ手としている“引用曲”だった(ハウスマーティンズを模した)。「おれ大好きなんですよー」と屈託なく言うサトミツさんを見て、自分自身の妙なこだわりはファンには関係ないのだなと思って、楽しく歌いました。シングル『饒舌スタッカート』収録の「ねじを巻く」を歌ったのだけど、遊びにきていた高橋徹也さんが「初めて聴いた。山田くんらしくないコード進行が新鮮、良い曲」というので、「ねじを巻く」はボサノバコードブックというのをめくりながらとても複雑なコードで書いた曲だということをまた思い出す。

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サトミツさんと組んだサトミツ&ザ・トイレッツのために書いた「空想してみて(KUSOしてみて)」を披露、2番の歌詞はサトミツさんの手によるが、とても素直で良い曲になった(遊びにきていたfwj五十嵐くんにポール・マッカートニーっぽいと言われた)。最後もサトミツリクエストで「雨の夜と月の光」。締めくくりのトーク、「忙しいところイベントに来てくれて・・・・本当に済まないと思ってる」とジャック・バウアーの真似を差し込むが、受けず。「山田さんはとにかく優しいんです。山田さんの作品に触れると自分も優しくなれるんです」と熱弁を振るうサトミツさんに僕自身がうっとりと気持ちよくさせられたが、終演後の打ち上げでタカテツ五十嵐両氏に「山田くんが優しい、っていうところには同意しかねた」とニヤニヤしながら言われた。楽しくて良い夜だった。優しい気分になった。

サトミツさんのブログ「水に流せない日常」
fishing with john の日記

Posted by monolog at 09:08│Comments(0)TrackBack(0)

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