




徳島から奈良は結構な長旅だった。まずバスで大鳴門橋・明石海峡大橋を渡って三宮へ。そこから阪神電車に乗ると乗り換えなしで近鉄奈良に着く。トータル3時間くらいか。辿り着いた奈良には粉雪が舞っていて徳島より寒く感じた。辿り着いたNAOT NARA、初めて来ることができた。もともとここはボリクコーヒーだった場所、エントランス近くにある印象的な小屋などはそのままにイスラエル生まれの靴NAOTが並び、たくさんのお客さんで溢れていた。壁には僕のカレンダーが72ヶ月分貼られ、この空間の一部になっていることが嬉しかった。たくさんのスタッフがきびきびと気持ちよく働いていて、NAOTは東京も奈良もどちらも活気がある。


急なイベント告知だったにも関わらず、奈良、大阪、京都、さらにはもっと遠くからもたくさんのお客さんがライブに駆けつけてくれた。NAOT NARAでは建物の構造のせいか音が遠くまでスーッと飛んでいくような感覚があって気持よく歌えました。カレンダー展にちなんで僕がこれまで書いた楽曲のなかで「カレンダー」が登場する歌を全部歌った。四季の歌は、冬「猫町オーケストラ」春「tsubomi」夏「一角獣と新しいホライズン」秋「glenville」を。カレンダーのためのCMソング「calendar song」も演奏。なんとカレンダー展は会期延長、3月13日(日)まで展示してもらえることになった。
「太陽と満月」という歌の完成版を初めて披露したのは2年半前の奈良風の栖(NAOT姉妹店)だった。その後NAOT TOKYOでこの歌を高野寛さんとセッションしたことがきっかけでレコーディングでも高野さんのギターに弾いてもらった経緯があるので、この場所で演奏するのは感慨深い。自然発生的に起こるハンドクラップも嬉しかったです。「ポチの子守唄」「些細なことのように」というセンチメンタルな歌のあとに「きみは三毛の子」という新曲が並ぶのがいい。自分でもしみじみしてしまう。NAOT NARAのみんな、宮川さん、ご来場いただいた皆さんに心から感謝を。
久しぶりに歌った「距離を越えてゆく言葉」、その中で歌っているとおり、また皆さんに何度でも会いたい、と思う。


3月NAOT TOKYOでの2ndアニバーサリーライブのチケットは完売、現在はキャンセル待ち受付中とのことです。たくさんのお申込みをありがとうございました。
