2016年02月28日

ジョージタウンの “We Love You”会



この週末は暖かくて快適だったけど、やっぱり村田和人さんのことでさびしくて悲しい気持ちがずっと通奏低音として鳴っている感じ。一昨日の夜、杉真理さんから「村田を肴に一杯どう?」とお誘いがきて、僕は二つ返事でいつものお店に出かけていったのだけど、そこには突然の招集にも関わらずたくさん集まったチーム“杉まつり”のみんながいて、緊張の糸が解けたみたいになって、みんなどんな顔をしていいかわからないからとりあえず笑って献杯をして、静かに訥訥と話をしました。村田さんはいつもステージから「みんな愛してまーす」と呼びかけるけど、僕らみんなも村田さんが大好きなのですよ。

村田さんの一人息子彼方くんが来てからは和やかになって笑顔や笑い声も大きく響いた。彼方くんはとても気丈。やっぱり彼のなかに村田さんの遺伝子があるのだな。彼方くんとちゃんと話をしたのはこの日が初めてで不思議な気分だった。きっと村田さんもこの場所にいて「それは違う違う」とか「へんなことばらすなよー」と照れて頭をかいているのではないか、などと思いながら。夜の早い時間から始まった集まりは結局最後は吉祥寺在住の杉さんと僕とギタリストの哲さんだけになって、午前三時までいろんな話を。飲み過ぎた。

杉さんが言うには、村田さんが亡くなった晩、各所に連絡をしている最中に付くはずのない居間のテレビがパチンと突然付いて「あ、村田だ」と思ったそうだ。同期しないままだったというiPodが急に直ったのも村田さんの仕業か、そのおかげで貴重なライブ音源を真夜中過ぎに聴かせてもらえた。僕はというと、昨日の夜ルームランプの電球がパチンとスパークして切れて、そのあと続けて庭の人感センサーのライトがおかしなことになって、「あ、村田さん?」と思ったのでした。

村田さんの古いレコードをいろいろ買ってきて鳴らしていると、はやく夏が来たらいいと夏嫌いの僕が柄にもないことを思います。




杉さん、彼方くんと僕。

Posted by monolog at 20:27│Comments(1)TrackBack(0)

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この記事へのコメント
思ったことをダラダラと書きます。消していただいて大丈夫です。
チミちゃんの肉球、ピンク色かわいい!うちの猫は黒一色なので憧れます。 青空のもと、目が細くなっているのはかなり明るいのですね。日差しもすっかり春〜♪。 ここ数日ミモザの葉が気になり、ねむの木の葉に似ていると知ったのですが、黄色い小さな花が房のようについている花をさりげなく引き立てている形と色がとても素敵だなぁと。 クロッカス、生きている色!赤紫色にオレンジ、白、斑入りの葉、すてきです。今年は函館遺愛学院のクロッカスを観にいこうかな?平岡梅林公園には絶対に行きます。 そう言えば、室内の鉢でしたが、ムスカリも咲いていましたね。チューリップも水仙も咲いているのかな? あー1か月は違うのですね。でも、確実に春は来ていると実感させていただいて、ありがとうございます。
そう、村田さんのことを強く想えて、まだ身近に居てくださっていることを感じられるのは特に今なのでしょう。さびしくて悲しくて会いたい気持ちは多かれ少なかれ、ずっと続くと思っています。私は、どんなでもこの世で生きていてほしいと思ってしまう派です。諦めよくないのです。 「猫と五つ目の季節」を読み返しました。



Posted by motokoishita at 2016年02月29日 02:00