2016年03月27日

ケルアック、サリンジャー、カスタネダ|molnの貸し切り図書館30冊目(Chocolat & Akito)



昨日のこと、朝から夕方まで作業してからバタバタと鎌倉へ。週末の道はやたらと混み合って、しかし逗子海岸まわりで走ったら素晴らしい夕陽と海の風景に出会えた。molnでChocolat & Akitoのライブということで楽しみにしていた夜、開演時間ぎりぎりに会場に着くと入り口でショコラさんとばったり。ステージには片寄さんが一人でサウンドチェック中で、期せずしてGREAT3の「Oh Baby」が聴けて時間が巻き戻った。今僕は『リッチモンド・ハイ』を聴いているところ。

2012年に出たChocolat & Akitoの『Duet』というアルバムに僕は感銘を受け、翌年自分の『新しい青の時代』をリリースするときに片寄さんにお願いしてコメントを書いていただいたり、以降いろいろ良くしていただいているのだけど、新作『Chocolat & Akito meets The Mattson 2』も予想を遥かに上回る素晴らしい作品だった。moln名物の“貸し切り図書館”ということで好きな本を紹介しながらのライブ、片寄さんの紹介する本は自分の読書遍歴と共通するところもあり興味深い。なかでも片寄さんが19歳当時、すでに廃版になって手に入らなかったジャック・ケルアックの『地下街の人びと』を国会図書館に通いつめてすべてコピーを取り(1日10ページしかコピーできないゆえ)丁寧に製本したという一冊がすごかった。若さゆえの情熱、青春の形見のような重みがあった。カルロス・カスタネダの本もネイティブアメリアン好きには避けて通れない本、あらためて読み返してみたいと思いました。

一方ショコラさんの選ぶ本はどれも直感的、感覚的な感じがしてショコラさんらしいと思わせる本たちであった(今日は思い立ってサリンジャーの「フラニーとズーイ」を本棚に探しました)。“暮らし家”に憧れるという話を聞いて、僕も最終的には“暮らし家”になりたいなと思いました。片寄さんとショコラさんおふたりの会話は本の内容から転じて死生観さえ垣間見えるような貴重な話に展開していき、たくさん刺激をもらいました。ライブ演奏も素晴らしく、新作からも旧譜からの曲もたくさんあって聴き応えのある2時間。久しぶりに観たC&Aでしたが、面白くて可愛くカッコよく、感動的でした。

終演後はmoln綾ちゃん、五十嵐くんとご飯、ゆっくり話をしたのはいつぶりか。愛猫ミルクにも会えていい一日だった。

Posted by monolog at 22:53│Comments(3)TrackBack(0)

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この記事へのコメント
ショコラアンドアキト、素敵な時間でした。
まさか山田さんに遭遇するとは思わなかったので
昨日は嬉しかったです。5月の鎌倉のイベントも楽しみにしています。
またmolnさんでも歌ってください。
Posted by tama at 2016年03月27日 23:14
皆さんとてもいい表情されていますね。1日10ページって!それは大変でしたでしょうね。ブログの内容、大半わかりませんでした。でもお互いに有意義な楽しい時間を過ごせてよかっただろうなぁーと感じます。ミルクちゃん、真っ直ぐないい目ですねー。山田さん少し怖がらせたのでは?(^^;)。
Posted by motokoishita at 2016年03月28日 00:15
昨夜、初めてコメント検閲?のメッセージが出てから、いつも変なコメントばかりしているからだ、きっとブラックリストに載ったのだと、一日中、胃がシクシク、頭の中では「ココロ/コトバ」が鳴りやまず…(本のことわからなかったなんてコメントしたので、「コトバ/ココロ」かも?と思ったり)。恐る恐るブログを見たら、うわぁ〜コメント載ってたー!(T_T)。先日味わった、就職決まった時の感動を超えました。勝手に一喜一憂してすみません。いつでも削除してくださいと言っていたのに、いざそうなるかもと思うとうろたえました。鎌倉、座禅もすべきかな?
Posted by motokoishita at 2016年03月28日 18:51