2016年04月19日

夜の科学 in 福岡〜spring hill fair(2016年4月17日 @ 福岡ジョイトリップカフェ)【ライブ後記】



九州、3日目。朝になっても依然地震は収束することなく、佐賀も折りに触れ揺れる。雨に降られる旅になる予報だったのが太陽が顔を出してくれたのが救いだった。故郷の基山を発って福岡へ。いつもはJRや西鉄の電車を使うが今回は高速バスで天神へ向かう。福岡の街はとても賑やかでポジティブに思えて、「やるべきことをやるだけさ」と元気が出てきた。福岡は大好きな街だ。いつも立ち寄るレコード屋、洋服屋、雑貨屋をパトロールして夕方にジョイトリップカフェへ。前回同様ポチ実クッキーを作って待ってくれていた熊添さんと渡辺さん。ここでは2度目のライブだが、カフェテコ時代から数えたらこの場所にはたくさんの思い出が詰まっている。タロカリのあかりさんも観にきてくれた。

予想通り、地震の影響でやむを得ないたくさんのキャンセルがありました。大分、熊本からは交通手段がおぼつかないし、怖くて外に出れない人もいたはずだ。しかし、そんな皆さんが心尽くしのお詫びの言葉を添えて次の機会を乞うメールをくれたのが嬉しく、次回時間をあけずにまた福岡に帰ってきたいと思いました。一方で思い立って当日券で入場してくれた人も多く、いつもより少し厳かで緊張感のある雰囲気でライブが始まりました。最初に『新しい青の時代』からの曲を数曲まとめて演奏したのはこのアルバムが2011年3月の東日本大震災を経た作品であり、ついさっきグラグラと心身を揺さぶられた僕たちに良い効用があるのではないかと思ったから。夏に発売する『pale/みずいろの時代』からの曲も元々の意味とは違うように響いたかもしれない。村田和人さんの「BRAND NEW DAY/BRAND NEW SONG」も歌う。ハンカチも恥ずかしげに舞った。

この日来てくれた皆さんと特別な思い出が作りたくて「calendar song」で初めてのかけあいをした(業務連絡:帰京して早速録音編集作業をしましたが例のやつはうまくいきそうです!)。「ブックエンドのテーマ」「my favorite things」「small good things」と歌いながら、目をつぶっている人、泣いている人、ニコニコしている人、みんなの顔を眺めていろんなことを思いました。僕らが知りたいのは「あさってくらいの未来」なのだな、つまり。「tsubomi」は予定になかったのだけど、警固公園を歩いていてハッと僕は17歳の頃流した涙のことを思い出したのです。福岡でこの歌を歌う意味よ。ご来場いただいた皆さんに感謝。良い夜でした。

福岡1

福岡2

福岡3

終演後は同級生集まっていつものお店でゲラゲラ笑いながら普段と変わらない飲み会。降っても晴れても僕らの日々は続く。

Posted by monolog at 01:15│Comments(1)TrackBack(0)

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この記事へのコメント
早速録音編集作業…疲れも吹き飛ぶ瞬間? CD楽しみです。
やはり「ハンカチ振り」は少し恥ずかしいですよね。それを満面の笑みで楽しむ?山田さん、面白いです。
「tsubomi」は予定になかったのですか。「17歳の頃流した涙」、絵になりそう。「福岡でこの歌を歌う意味よ。」や、前日の「25年経ってこの場所で歌うなんて僕には想像もつかなかった。」などなど…今年の山田さんを見ていて、なんだか過去との対話というか、禊というか、そういったことを思います。(言葉知らな過ぎていやになりますが、伝わるかなぁ?(-.-))
「降っても晴れても僕らの日々は続く。」、落ち着く呪文?また頂きました。ありがとうございます(^.^)v。
Posted by motokoishita at 2016年04月19日 05:34