そして晴れ間さえ見えるようになった空と海を眺めながら加古川へ。2008年以来何度通ったか、この線路よ。チャッツワースで賄いご飯をいただく。美味しくてホッと安堵の溜息が出るこの感覚は里帰りに近い。今回はライブ開場前に「pale blue cafe」と銘打って、僕が選曲したBGMや映像などが流れる空間を企画。僕は階上でリハーサルをしていたので目撃できなかったが、予想外の賑わいでスタッフみんなてんてこまいだったそう。ファン同士の交流もさかんに行なわれたそうで、チャッツワースならではの展開だなあと感じました。満員御礼の会場、岸本さんの挨拶に導かれて開演。
この日の個人的テーマは『pale/みずいろの時代』の全曲演奏。「pale blue」から「セレナーデ」まで曲順どおりに5曲を続けた。「Qui La Laの夏物語」から夏つながりで「スティーブン・ダフィ的スクラップブック」。スティーブン・ダフィはTHE LILAC TIMEのボーカリスト、The Smithsと並んで僕の青春期に大きな影響を与えた音楽家。同じく青春時代のBGMとしてフィッシュマンズの「気分」をカバー。これは前日のFM802生演奏のために準備した曲だったのだけどすごく今の気分に似合う歌だったので「幸せの風が吹くさ」と合わせて披露。そしてカバーをもう一曲、村田和人さんの「BRAND NEW DAY/BRAND NEW SONG」。今回の関西3デイズ、村田さんファンがたくさん駆けつけてくれたことがとても嬉しかった。「音楽のバトン」ということを感じました。