



うちから近藤研二さんの家は歩いて1分くらい(走ったら30秒くらい)の超ご近所なので、それこそ週に3日くらい大した用もないのに遊びにいってお茶をするわけだけど、お互いの猫は一度も対面したことがなかった。うちのポチ実が人見知りなことが原因だが、近藤さんちのモイも生後すぐに保護されてからは一度も本物の猫と触れ合ったことがなかったから二の足を踏んでいたのだ。しかし、そろそろ禁断の扉を開けるのに相応しい季節になっただろう、ということになった。ドラマのない夏などない。
先日買ったばかりの、災害時にリュックのように背負って猫を運べるケージにポチ実を誘いフタをしめ「さあ、モイに会いにいくよ」とてくてく歩いて近藤家へ。ポチ実は今4.7キロあって背負うとやっぱり肩に重い。いつもの距離が長く感じる。近藤さんちに着くと早速モイがすたすたやってきてキャリーバッグの匂いをくんくん嗅いでメッシュ状になった部分から中にいるポチ実を覗き込んでいる。予想通りぐいぐい攻めてくるのはモイのほうで、ポチ実は黒目をまんまるにして硬直。
恐る恐るケースから出てきたポチ実、その姿を目にして「なんにゃこの生き物は!」と距離をとるモイ。見守る飼い主。モイとポチ実は声なき声を交わしたが体を触れ合わすことはなく、緊張感を維持したままの時間が過ぎていきました。モイが「ウウウウ」と近藤さんも聞いたことのない唸り声をあげたりして、「ま、つもる話もあるだろうから後は若い者同士で」とはいかなかったが、とにかく8月1日は初めてモイとポチ実が対面したチミモイ記念日、遅れてきた七夕さまとなりました。ゆっくり仲良くなったらいいな。
さっそくポチ実はお隣のノアちゃんにモイのことを報告しているみたいでした。猫って面白い。気付いたらインスタグラムのフォロワーが8000人を越えていました。毎日毎日「いいね」やコメントをありがとうございます。これからもどうぞよろしくお願いします。

