2016年08月13日

“SONG BOOK - different shades of blue -”(2016年8月11日 @ 新潟 砂丘館)【ライブ後記】



初めての祝日、山の日に僕は新潟にいた。お盆休みの渋滞を考慮して前の晩に新潟入りしておいてよかった。限られたなかでもゆっくりと街の雰囲気を味わうことができました。キングコング新潟店は必ず立ち寄るレコード屋。なにが隠れているかわからないジャングルみたいな場所。この日は木曜日、イベントでコーヒーをサーブしてもらったり、パーティーで一緒になったり、評判のパンケーキミックスでティータイムのお世話になったりしているマリールゥが営業している日にやっとお店に立ち寄れてよかった。そのまま歩いて北書店へ、BOOK MARKETにも参加していた同い年の佐藤店長と立ち話。遠く離れた街のようでいて確かな知り合いがそこにいるのが嬉しい。

灼熱の太陽を浴びながら会場の砂丘館にイン。昭和8年に建てられた邸宅跡、とても趣深い。前日に仙台でライブだった新井仁さんも到着、共演は去年2月の渋谷以来。畳の和室をステージにするので雰囲気は5月の北鎌倉でのきたかまフェスに近い。僕がサウンドチェックでThe Smithsの「ASK」を歌っていたら新井さんがハーモニーをつけてきて、「本番もやっちゃいましょうか!」と盛り上がる。この日ドリンクをサーブしてくれるのは燕市のツバメコーヒータナカさん。この繋がりももう5年になるのだ。夕方まだ日が差し込む時間にライブはスタート、たくさんのお客さんが来てくれました。

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「pale blue」で始まるセット、「気分」「ナイトライフ」とくぐもった青が少しずつクリアになっていく。「スミス」を歌う前に「スティーブンダフィ的スクラップブック」、そして久しぶりに「夏の日の幻」を蝉の鳴き声をバックに。点滅信号、ちらつく街灯、稲穂、「月あかりのナイトスイミング」を聴いたお客さんが終演後に「新潟の風景によく似合います」と感想をくれた。季節もお盆近く、日本家屋の座敷でみんなで集まる演奏会はなんだかとても和風で、窓外の景色がだんだん暮れて夜になっていくグラデーションはとても気持ちがよかった。

「calendar song」で本編終了して、新井仁さんを呼びこむ。お互い猫を飼っているので猫の話から始まって、僕も新井さんも大学時代を池袋で過ごしたから(僕の大学は巣鴨にあって新井さんは池袋)きっと同じ風景を見て同じお店で音楽に触れていただろうという話題になった。大学時代を想起させるThe Smiths「ASK」を新井さんと歌うのはとても楽しかった。お互い歌詞を見なくて歌える歌があるというのはなかなかないこと。僕からのリクエストで選曲したのは新井さんがサポートメンバーとして支えるサニーデイ・サービスの名曲「あじさい」でした。歌詞と会場の風景が奇跡的なマッチング、心がときめくような時間。最後は小沢健二カバーの「今夜はブギーバック」(これも池袋的青春ソング、P'PARCO開店時のCMソングだった)で大団円。新井さんとはまたゆっくり話をしたいですね。楽しい一日でした。

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献身的なサポートをしてくれたイベントスタッフ、会場となった砂丘館の皆さん、情報伝播のご協力をいただいたFM PORTスタッフ、そして涼風のようなドリンクを提供してくれたツバメコーヒータナカさん、忙しいところ抜けてきてくれた北書店佐藤さん、遠くから近くから駆けつけてくれたお客さんたちみんなに感謝。また秋に新潟再訪の予定があります。次の季節にまたお会いしましょう。




Posted by monolog at 09:49│Comments(0)TrackBack(0)

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