2017年02月04日

三重県探訪 ー in god's country(2017年1月28日 薪ストーブと犬のいる家)



先週末の三重県津市喫茶tayu-tauでのライブとそれに伴う旅のことを振り返ります。とても充実した旅だったのでいろいろ反芻していたら1週間が経ってしまった。ちょうど一週間前の今日、東京を出発して三重県へ。よく晴れて富士山がきれいに見えました。僕の頭のなかではずっとU2の「In God's Country(神の国)」という曲が流れていて(この歌を聴いてから今年3月でちょうど30年になる)、それは今回の旅の最終目的地が伊勢神宮であるからだけではなく、友人が木彫刻家はしもとみおさんのことを称して「神様に愛された人」と言うのが妙に印象に残っていたからだ。普段なら三重のライブとくっつけてどこか他の経由地の公演を企画して2デイズツアーにするところだけど、どうしても今回はしもとみおさんのアトリエを見てみたくてライブ前日をお宅訪問にあてた。

みおさんのアトリエは三重県の北端、岐阜県と滋賀県に接する町にあって、田畑の風景が延々と続く道を進む。みおさんのインスタグラムでは猿が出るわ、大雪が降るわで彼の地まで辿り着けるかどうか不安だったが、果たしてみおさんが愛犬の月くんを連れて、手を振って迎えてくれたのでした(Google Mapだけでは不十分だった)。本物の月くんに会えるなんて感動、14歳の貫禄だ。みおさんのお宅には薪ストーブがあってとても暖かい。築年数も相当(80年以上?)だが、創意工夫のリノベーションも印象的。生活スペースのなかにも小さな彫刻作品がたくさん並んでいる。さっきできあがったばかりだという猫も見せてもらったが今にも動き出しそうだった。屋根裏のスペースはデッサン部屋だそうで、無数の精巧なデッサンが書き散らされた様子は圧倒的でした。

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そして足を踏み入れたみおさんのアトリエはちょうど夕刻の光が差し込んで、なんだかとても神々しい景色だった。この場所で大きいのも小さいのも、たくさんの作品が生を受けるのだな。僕が2014年にポチを亡くした後で彫ってもらったポチもここで生まれたのだろう。東京から350キロ、帯同した木彫りのポチをそっとその生まれた場所に置いてみる。これもひとつの巡礼の旅か。アトリエにはいたるところに、どこへ出すでもない作品たちが無数にひしめきあっていた。「作っている瞬間自体に興味があって作り終えるとほったらかしてしまう」というみおさんの言葉も忘れられない。

彫刻もデッサンも、すべてのものが生き生きとしていた。才能がほとばしっている、と感じた。とにかく刺激的なお宅訪問。「神様に愛された人」こと、はしもとみおさんが僕には魔法使いみたいな人のように思えて、それは翌日あっという間に猫をデッサンする様を目の当たりにして確信に変わった。この日はみおさんのお宅を日暮れ時に出発して伊勢の宿まで暗闇のなか車を走らせたのだけど、その間もずっとU2の「In God's Country」のエッジのギターがずっと頭のなかでディレイしていた。また巡りくる新しい季節に月くんに会いたいな。こうして“神の国”巡礼の旅の一日目が終わりました。(つづく)

Posted by monolog at 20:34│Comments(0)TrackBack(0)

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